旬を取り寄せて、贈る。 手みやげ12か月。
ライターP (ぴい) さんが選ぶ10月のお取り寄せ。「モンブラン」と「天然本まぐろ重」と「チーズクッキー缶」October 18, 2023
本誌連載「&food」でもおなじみ、フードライターのP(ぴい)さんこと渡辺紀子さんが、四季折々の気分に寄り添う、お取り寄せできるおすすめ手みやげをセレクト。大切な誰かへのプレゼントにはもちろんのこと、自分へのご褒美にも嬉しい、季節のおいしいものがずらり。その月のおすすめを、毎月18日に紹介していきます。贈り物の年間計画は、これでばっちり。
食いしん坊にとっての 盆と正月が一緒に来たぞ。
選と文/ P (ぴい)
いよいよ栗本番(そんな言葉あるかな)。栗といえば、すぐに思い出すのが今はなき西八王寺のパティスリー『ア・ポワン』。和栗を使うようになったのも、注文を受けてからクリームを絞るスタイルも先駆けだった。栗の名産地の一つ、小布施には『小布施堂』の大迫力「栗の点心 朱雀」がある。残念ながら取り寄せ不可だが、その片鱗を感じられる、栗あんを使った和モンブランが取り寄せ可能だ。栗ってこんなに香り高かったかと改めて知る。
豊洲のまぐろ卸問屋『鈴富』は、天然まぐろがメインの天然鮮魚の仲卸。毎日、夜明け前から競り場で選りすぐったまぐろを、鮮度を損なわない特別な冷凍技術を用い、新鮮な状態で届けてくれる。その天然本まぐろ重がよくできている。解凍すれば、今作ったばかりという状態になる。ちょっと贅沢なお昼の差し入れにも。
菓子研究家の福田里香さんがレシピ監修をされた『チージィーポッシュ』のチーズクッキー缶は、販売当初から即完売してしまう人気ぶり。ぺコリーノ・ロマーノの入った生地を、焦げたチーズの旨味を味わう2段絞りと、生のペコリーノの風味を大切にした3段絞りという2種類の焼き加減で楽しむ。焼き込んだクッキーのおいしさもだが、缶の美しさにもしびれます。ブルーの夏カンも素敵。
Illustlation : Mame Ikeda text(data) : Yukiko Daigo
*2022年12月20日発売の本誌特集『真似をしたくなる、お取り寄せ』に掲載されたものです。一部の商品は2022年に発売した情報を紹介しており、2023年は内容変更の可能性もあります。