旬を取り寄せて、贈る。 手みやげ12か月。
ライターP (ぴい) さんが選ぶ4月のお取り寄せ。「鯛ごはん」と「カヌレ」April 18, 2023
本誌連載「&food」でもおなじみ、フードライターのP(ぴい)さんこと渡辺紀子さんが、四季折々の気分に寄り添う、お取り寄せできるおすすめ手みやげをセレクト。大切な誰かへのプレゼントにはもちろんのこと、自分へのご褒美にも嬉しい、季節のおいしいものがずらり。その月のおすすめを、毎月18日に紹介していきます。贈り物の年間計画は、これでばっちり。
満開の桜の下で広げれば 気分ウキウキ間違いなし。
選と文/ P (ぴい)
春本番。入社やら入学やら異動やら、4月はめでたい月である。めでたいといえば鯛だろうってんで、『いったつみとらどう』のお祝いの鯛ごはんを。腕に覚えのある料理人が、炭火でふっくらと美しく焼き上げた丸ごとの鯛がドドンと入っている、いってみれば高級炊き込みご飯の素。鯛に加え、ミシュラン三つ星獲得の『神楽坂石かわ』のお出汁もお米も刻んだ生姜もついている。つまり、三つ星の味の片鱗をわが家でも味わえる。お取り寄せの醍醐味ってやつです。鯛めし王国・愛媛育ちの私が太鼓判を押します。といっても、何の効力もないけれど。てへっ。
大分・湯布院には、一度は訪れたい憧れの温泉宿がいくつもある。2019年にリニューアルオープンした『山荘わらび野』もそんな一軒だ。この旅館でウエルカムスイーツとして出されているのが、何とカヌレ。駅のすぐそばに、カヌレ専門店『カランドネル』も開いた。若女将のオリジナルレシピで1個ずつアカ(赤銅)の器に入れて丁寧に焼き上げている。定番はクラシックと日本茶とチョコレートとお米の4種。いちごやパイナップルなど期間限定のカヌレもある。ただのカヌレとは異なり、湯布院という旅情がオンされ、心に響く味わいになっている。まずはミックスでお取り寄せを。ボックスも堂々としていて、手みやげに最適だ。
Illustlation : Mame Ikeda text(data) : Yukiko Daigo
*2022年12月20日発売の本誌特集『真似をしたくなる、お取り寄せ』に掲載されたものです。一部の商品は2022年に発売した情報を紹介しており、2023年は内容変更の可能性もあります。