「しまわない家」と「しまいたい家」、それぞれの整理整頓術。
ものをしまわずに整えるために③「縦のラインを意識する」「しまわない家」と「しまいたい家」、それぞれの整理整頓術。February 27, 2022
整えたいのに収納が無い家と、整えるためにあらゆる収納を作った家、それぞれに収納術を学ぶこのシリーズ。今回はアートディレクターの稲数麻子さんと、会社員の髙橋智也さんが暮らす「しまわない家」の、”モノがすっきり見えるコツ”を紹介。壁際ならいいだろうと無作為にモノを並べていては狭く散らかった印象になってしまう。横広がりでも末広がりでもなく、縦に積む、縦長の道具を採用するなど、縦のラインを強調する視覚効果を狙うと、すっきり見える。
Tips 07 細長い古道具を点在。
日本の古道具は当時の暮らしに合う、華奢なものも多い。「骨董品店で探したり、母や祖母から使わないものを譲ってもらったり。小物入れや小箪笥、茶箱は重宝しています」。簡単に移動させられるのもまた便利。
Tips 08 小瓶を重ねて見せて収納。
野菜や調味料なども表に飾って見た目を愛でる。とはいえ、ゴロゴロと転がしておくようなことはせず、ネットに入れてまとめたり、重ね置きしたりする。ニンニクや乾物は揃いのキャニスターに入れて積めばスッキリ。
Tips 09 点滴台にハンギング。
玄関脇でお帰りと迎えてくれるのは、アンティークの点滴台。ここにコートハンガーがあれば便利だが、コートハンガーずばりでなくてもいい。点滴台は引っ掛けることを前提としているものだから、使い勝手は抜群。
To Display しまわない家
コンクリート打ちっぱなしの壁に囲まれたモダンなこの家には、キッチン台の下以外に収納がない。「棚を自作、あとは出しておき、四方の壁も“収納場所”にする」という稲数麻子(いなかずあさこ)さんと髙橋智也(たかはしともや)さんの整理整頓術を習う。
稲数麻子 アートディレクター
髙橋智也 会社員
〈KOTO art&creative works〉を主宰、店舗ディスプレイや空間デザインを手がける稲数さんとフードテック企業に勤務する髙橋さん、愛犬Wooの2人と1匹暮らし。二人ともDIYが得意。
photo : Yuya Shimahara illustration : Shinji Abe (karera) edit & text : Koba.A
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- 妥協しない。