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感動がとまらなかった2つの博物館。ジョージア&アルメニア、民芸を巡る旅。写真と文:三宅和歌子(編集者、ライター)#2October 12, 2026
7月のジョージアとアルメニアの旅では、民芸を見たい! という気持ちが高まり、ジョージア・トビリシとアルメニア・エレバンの美術館&博物館を片っ端から訪問。
なかでも前回の記事のルシク・アグレツィ・ハウス・ミュージアム(エレバン)と同じくらい感動したのが、トビリシにある野外民族博物館とエレバンのセルゲイ・パラジャーノフ博物館でした。
こちらはかつての暮らしの風景を観られる場所です。
野外民族博物館は、広大な敷地のなかに5〜6世紀の教会や、青銅器時代から20世紀初頭までの民家や納屋など約70棟の建物を移築した場所。
黒海周辺の西ジョージアで発達した、ODA HOUSEと呼ばれる建物は、木造の平屋が中心で、正面には彫刻が施されたベランダが設けられています。
このベランダは廊下でもあり、ベンチを置くなど、くつろぎの間としても機能していたそう。
2、3世代が同居していた簡素な家がほとんどですが、ベランダの柵などに透かし彫りが施され、素朴ながら生活に美しさを添えようとする人々の気持ちに愛おしさを覚えます。
また、壁にかけられたり、床に敷かれたりしたカーペット、家具や調理道具、食器など、生活道具からも当時の暮らしが浮かび上がってきます。
頭飾りをつけた女性や長いチョハ(上衣)をまとった男性がワインを飲み、トウモロコシ粉で作ったジョージアの伝統料理、ゴミ(粥)をすする姿を想像しながら、丁寧に観てまわりました。
一方、エレバンでどうしても訪れたかったのが、セルゲイ・パラジャーノフ博物館。
映画監督で美術家のセルゲイ・パラジャーノフ(1924〜1990年)の作品と生涯を紹介する館内には、映画資料だけでなく、古い布や貝殻、レースなどを使って彼が作ったコラージュや立体作品が展示。
1970年代、ソ連当局によって投獄されていた時期の作品も並んでいます。
10年くらい前に『下高井戸シネマ』で彼の作品を観て以来、ずっと行きたかった場所です。
中庭の大きな木が木陰を作る建物の場所は、パラジャーノフ自身が選んだそうですが、彼がここに住むことはなく、亡くなった翌年にオープン。
けれど、暮らしていたトビリシの家の寝室や食堂が再現されていて、20世紀後半の文化人の暮らしぶりが垣間見えます。
流れているショートフィルムを観られるだけでも貴重で、彼の幻想的な映像美と毒っ気のあるユーモアを堪能。シビれました。
Travel Information for Georgia & Armenia
野外民族博物館
バスでVake Park駅下車、停留場から左方向にある建物からロープウェイでタートルレイクまで上り、徒歩で山道を下る、というルートもあるが、なかなか大変。タクシーがベスト。
カフェはないので飲み物必携。
セルゲイ・パラジャーノフ博物館
共和国広場から徒歩20分程度。フラズダン川の渓谷を望める高台に位置。
編集者、ライター 三宅和歌子































































