MUSIC 心地よい音楽を。
土曜の朝と日曜の夜の音楽。 今月の選曲家/ゴンチチ vol.2May 14, 2021
May.14 – May.20, 2021
Saturday Morning

土曜の朝は、窓を開けて爽やかな外気を感じたいものです。ウイークデイに溜まった部屋の空気を一掃したい、外の風を感じたい。という訳で、季節的にはまだ少し早いかもしれませんが、クルーナーの匠フランク・シナトラの歌で「Summer Wind」。シナトラは、どちらかというとムーディーな夜のイメージの曲が多いですが、この曲は開け放った窓の向こうのイメージ。もっともこれは、夏に出会い夢のような時を過ごし、秋風と共にその恋を失うといった失恋ソングですが、内容はともあれ、中盤以降グイグイと押してくるシナトラの歌とネルソン・リドルの低音部が際立つホーンアレンジで、元気に一日のスタートが切れそうです。(ゴンザレス三上)
アルバム『Nothing But The Best』収録。
アルバム『Nothing But The Best』収録。
Sunday Night

日曜の夜は何だか複雑です。ゆったりはしているのですが、明日からの仕事のことも少し頭の片隅に。良い休日を過ごした余韻を感じながら、少しメランコリーな気分にもなります。そんな内省的な気分に優しく寄り添ってくれるような音楽を音楽棚から探してきました。イギリスの若きジャズトランペッター、マシュー・ハルソールのグループの演奏で「Together」。とても緩やかなテンポの曲でゆっくりと心の奥に入ってきます。取り分け、ジャズには珍しい楽器ハープが緩やかに奏でられるのが印象的です。レイチェル・グラッドウィンという女性アーティストが演奏していて、マシュー・ハルソールの音楽には欠かせない存在になっているようです。(ゴンザレス三上)
アルバム『Colour Yes (Special Edition)』収録。
アルバム『Colour Yes (Special Edition)』収録。
ミュージシャン ゴンチチ

ゴンザレス三上とチチ松村によるインストゥルメンタル・アコースティック・ギターデュオ。1978年結成、1983年デビュー。代表曲「放課後の音楽室」をはじめとした彼らの美しいメロディーは、TVやラジオのBGM、CM、映画音楽などに多く使われ、日々の我々の身の廻りで聴くことが出来ます。1992年には竹中直人監督・主演の映画「無能の人」のサウンドプロデュースを手掛け、日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞。「Very Special Ordinary Music」(とても特別な日々の音楽)と評されるその音楽性は、年齢・性別を問わず幅広い人々に愛好され、国内だけでなく海外でも高い評価を受けています。
NHK-FM「世界の快適音楽セレクション」(毎週土曜 9:00-10:55/再放送:毎翌週月曜 16:00-17:55)
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