& Premium (アンド プレミアム)

Music土曜の朝と日曜の夜の音楽。

EGO-WRAPPIN' 中納良恵


April 29, 2016 今月の選曲家 中納良恵

Apr. 29 – May. 05, 2016

Saturday Morning

Title.
Here Comes The Sun
Artist.
Nina Shimone
土曜日はもうちょっと寝ていたいけど、 こんな歌声が流れたら鳥になった気分で心地よく目覚めてしまいます。トーンの低い柔らかな歌声は性を超えて、歳を超えて、時を超えて、肉体を超えて。 いつも優しく心の中に染み渡ってきます。先日、彼女のドキュメンタリー映画をみたのですがそれはそれは波瀾万丈の一生。 この深く、でかく、時に鋭利に刻んでくる音楽の源はそりゃ生半可じゃ奏でられないのねと納得。 しかし、人間の凄まじい底力をみせつけられ唸らされました。 ああ、もう、うかうか寝てられない!!
アルバム『Here Comes the Sun』収録。

Sunday Night

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Title.
Breath This Air (Asleep Versions)
Artist.
Jon Hopkins
粒子のようなピアノの倍音。消えるのが惜しいから 耳をそばだてて聴いてしまう。この世にある儚いことすべてを目を閉じて送り出したくなる。そんな安らぎが待っている場所にいける音楽。眠る前、日常の速さと重さ、すべてを解放したい夜にむけて。さあさあ希望の光と共に明日からの朝にむけて。
アルバム『Asleep Versions』収録。

April 22, 2016 今月の選曲家 中納良恵

Apr. 22 – Apr. 28, 2016

Saturday Morning

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Title.
I Can’t Give You Anything But Love
Artist.
Rose Murphy
ピアニストでありながら声高のなんともかわいい歌声を披露する、アメリカのスウィングピアニスト歌手Rose Murphy の1956年の作品。スタンダードの名曲をとっても素敵に披露。手拍子や笑い声も愛らしく、ワクワク。こちらまで聴いていて楽しい気持ちにさせてくれます。日本で言うところの亜土ちゃんこと水森亜土さんを彷彿とさせます。戦争だ平和だと叫んだところで犬がひっくり返るわけもなく、どうしようもない欲望を煽ったり抑えたりできるのはメロディーにのって口をついて出た愛の歌。音符がスカートの中からポロポロとこぼれでてびっくり。今日はお気に入りの靴をはいて、スキップしたり一緒にハミングしてみたり。それは一瞬にして喜びに満ち溢れた朝になる。音楽こそが愛なのさ。
アルバム『Rose Murphy』収録。

Sunday Night

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Title.
Sleep
Artist.
Flat Sound
California san diagoのミュージシャン。すこぶるGoodメロディー。タイトルと同じくして眠りを誘う歌ものギターの弾き語り。曜日にも時間にもしばられず、自由に生きていければいいのにと抗ったところで何もはじまらず……。日曜日の夜はさざえさんのエンディングテーマとともに切なくなってしまう。こんな居心地のいい音楽を聴いて深い眠りにつきたいところ。アメリカの大
自然をゆっくり飛ぶ夢を見て、心新たにいつもの日常を歩きはじめようか。
アルバム『Sleep』収録。

April 15, 2016 今月の選曲家 中納良恵

Apr. 15 – Apr. 21, 2016

Saturday Morning

Stephen Bishop careless
Title.
Little Italy
Artist.
Stephen Bishop
さてと、待ってましたの週末土曜日の朝。 寝ているだけではもったいないと、ちょっと早起き、起き抜け。一日を心地よく始めたくなるこの1曲。名ギタリスト、ラリー・カールトンが奏でる美しいアコースティックギターによるメロウなメロディに乗る、なんとも甘いスティーブン・ビショップの歌声。途中から出てくる女性の歌声はなんと、チャカ・カーン。AORなサウンドに目をつむって、淹れたてのコーヒーの湯気に包まれたら幸せな一日の始まり。半ば覚めやらぬ体の中から心の声が聞こえて、今日は何が起きても優しい一日を送れそうな予感がします。
アルバム『Careless』収録。

Sunday Night

codona codona
Title.
New Light
Artist.
Codona(Collin Walcott,Don Cherry,Nana Vasconcelos)
1979年の作品。フリージャズの名手3人からなるユニット〈Codona〉。ユニット名の由来は3人の名前の頭2文字から取ったとされます。アヴァンギャルドでオーガニックでアンビエントなアンサンブル。カタカナをつらつらと並べてしまいましたが、出だしの音一発目から高次元な空間へと連れ去ってくれます。短い休みがもうすぐ終わろうとする前夜。慌ただしい日々に追われていっぱいいっぱい。本当の自分も忘れてしまいそうになりますね。 音楽はわたしたちをどんな場所にも運んでくれる魔法の絨毯。行きたい場所へ行く舵はプレイボタン一つです。この神聖なサウンドにのまれて永遠の今を味わってみてはいかがかな?
アルバム『Codona』収録。

April 08, 2016 今月の選曲家 中納良恵

Apr. 08 – Apr. 14, 2016

Saturday Morning

st-louis-blues &Premium
Title.
(Coffee In The Morning) Kisses in the Night
Artist.
Jim&Bob
1920〜30年代、スライドギターの名奏者。 戦前音楽の名曲。チリチリとノイズが残るSP盤のなんとも言えない暖かさに思わず耳を傾けるとタイトル同じくして、香ばしい香りが朝の光と共に漂ってきそうです。目をつむって音の隙間へ旅するこのうえない幸せ。心を無にしていろんな光が見えてきそう。ノスタルジックなセピア色の空気の中、忘れていたことがふっと目の前を通り、 少し感傷的になったら大事な人に会いたくなりそうです。淡い色の服を来て会いにでかけようかしら。もし会えなくても、それはそれで。
アルバム『St. LOUIS BLUES』収録。

Sunday Night

Lovers Come Back To Me &Premium
Title.
Lovers Come Back To Me
Artist.
Ella Fitzgerald
エラは青空のようだ。 澄んだ高い青のようだ。時折影を落とす行き過ぎる薄い雲のようだ。春の朝の、夏の始まりの、秋の微睡みの、冬の厳しさの命を育む日だまりのようだ。鳥はあわてて口ずさみ、虫もどうだと泣き出して、むくむくとわくわくと真っ赤な血潮が流れ出す。体が生気に満ちあふれる。生きていることが嬉しくなる。すごいなエラは、凄まじいなエラは。 素晴らしいな音楽は。朝起きてこの曲が聴きたくなるのは、その日見た夢もこれからの一日もすべてが上手く叶ったような気がするから。
アルバム『Cheek to Cheek』収録。

April 01, 2016 今月の選曲家 中納良恵

Apr. 01 – Apr. 07, 2016

Saturday Morning

Rosy_Maze_Marker_Starling
Title.
A Perfect Day
Artist.
Marker Starling
トロント在住のクリス・A・カミングスによるユニットの2枚組アルバム。そのうちの一枚のカヴァーアルバムに収録されたこの一曲は、Bobby Coleのカヴァー。内包的で柔らかな男性ボーカル。ウーリッツァーの温かい音色と、とつとつと進むリズムはソフトだけどホット!! 夢見心地の体にナイスアンドスムージー!!! 週末の朝、何を始めようかと考える瞬間こういう音が流れると私なら……たまった洗濯をはじめるか! なんて、心の汚れごと洗い流したくなる。一枚一枚シャツや靴下を干していたら、素敵なものを見にでかけたくなってきた。映画をみるか、美術館か、いやいや、かわいい古着でも掘りにいくか。おっと、ベランダの下にかわいい花が揺れてるなんて、心が穏やかになってきます。さすが、ミュージックマジック。こんな素敵な新譜に出合えて本当に幸せだわ。
アルバム『Rosy Maze』収録。

Sunday Night

WE-RESONATE-FRONT
Title.
Bounce the Ball
Artist.
Rachel Dadd
ブリストルのシンガーソングライターの2014年の作品。プリペアド・ピアノ、自家製の木琴、歌声、クラリネット、タイプライター、マッチ箱、スティール・ドラム、タップ・ダンス、拍手手拍子……。アフリカ音楽のフィールド録音作品からの影響を受けた、豊かなポリリズムと哀愁漂うメロディー。ミニマムな音数で彩られたサウンドに乗る彼女の歌声はいつか遠い昔に聴いた祈りのようです。いつもより少し遅起きの週末。こんな緩やかな音楽を聴いたら今日は家でゆっくり本でも読もうかなんて気になってしまいます。アルバムごとざらっと聴き終える頃には二度寝なんてことも許される一日ですね。
アルバム『We Resonate』収録。

EGO-WRAPPIN' 中納良恵

1996 年 大阪で結成されたユニット、EGO-WRAPPIN’のボーカル中納良恵(Vo、作詞作曲)。2000 年に発表された「色彩のブルース」はロングヒットを記録。以後、作品ごとに魅せられる斬新な音楽性は、日本の音楽シーンにおいて常に注目を集め、他に類を見ない類希なアーティストとなる。今や国内の大規模ロックフェスの出演だけに留まらず、ヨーロッパや アジアのフェスに出演するなど、海外でのライブ活動も行っている。4月20日に待望のオールタイムベスト&カヴァーアルバム『ROUTE 20 HIT THE ROAD』が発売される。
http://nakanoyoshie.com/