Music

今月の選曲家 中納良恵April 15, 2016

Apr. 15 – Apr. 21, 2016

Saturday Morning

Stephen Bishop careless
Title.
Little Italy
Artist.
Stephen Bishop
さてと、待ってましたの週末土曜日の朝。 寝ているだけではもったいないと、ちょっと早起き、起き抜け。一日を心地よく始めたくなるこの1曲。名ギタリスト、ラリー・カールトンが奏でる美しいアコースティックギターによるメロウなメロディに乗る、なんとも甘いスティーブン・ビショップの歌声。途中から出てくる女性の歌声はなんと、チャカ・カーン。AORなサウンドに目をつむって、淹れたてのコーヒーの湯気に包まれたら幸せな一日の始まり。半ば覚めやらぬ体の中から心の声が聞こえて、今日は何が起きても優しい一日を送れそうな予感がします。
アルバム『Careless』収録。

Sunday Night

codona codona
Title.
New Light
Artist.
Codona(Collin Walcott,Don Cherry,Nana Vasconcelos)
1979年の作品。フリージャズの名手3人からなるユニット〈Codona〉。ユニット名の由来は3人の名前の頭2文字から取ったとされます。アヴァンギャルドでオーガニックでアンビエントなアンサンブル。カタカナをつらつらと並べてしまいましたが、出だしの音一発目から高次元な空間へと連れ去ってくれます。短い休みがもうすぐ終わろうとする前夜。慌ただしい日々に追われていっぱいいっぱい。本当の自分も忘れてしまいそうになりますね。 音楽はわたしたちをどんな場所にも運んでくれる魔法の絨毯。行きたい場所へ行く舵はプレイボタン一つです。この神聖なサウンドにのまれて永遠の今を味わってみてはいかがかな?
アルバム『Codona』収録。
&Music / 土曜の朝と日曜の夜の音楽 Ⅱ

&Music / 土曜の朝と日曜の夜の音楽 Ⅱ

音楽好きの“選曲家”たちが月替わりで登場し、土曜の朝と日曜の夜に聴きたい曲を毎週それぞれ1曲ずつセレクトする人気連載をまとめた「&Music」シリーズの第2弾。 23人の選曲家が選んだ、週末を心地よく過ごすための音楽、全200曲。 本書のためだけにまとめた、収録作品のディスクガイド付き。

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EGO-WRAPPIN' 中納 良恵

1996 年 大阪で結成されたユニット、EGO-WRAPPIN'のボーカル中納良恵(Vo、作詞作曲)。2000 年に発表された「色彩のブルース」はロングヒットを記録。以後、作品ごとに魅せられる斬新な音楽性は、日本の音楽シーンにおいて常に注目を集め、他に類を見ない類希なアーティストとなる。今や国内の大規模ロックフェスの出演だけに留まらず、ヨーロッパや アジアのフェスに出演するなど、海外でのライブ活動も行っている。4月20日に待望のオールタイムベスト&カヴァーアルバム『ROUTE 20 HIT THE ROAD』が発売される。

nakanoyoshie.com

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