NICHIYOHIN 暮らしを豊かにする道具。
デザインにも注目したい、6人の園芸家がすすめる「ジョウロ」。May 09, 2026
毎日の手入れ次第で、庭やベランダの植物は顕著に変化していく。どんな道具を使えば、気軽に楽しく、そしてより素敵に育てられるのか。&Premium150号(2026年6月号)「花と緑のある暮らし」からプロの園芸家6人が日頃から使っている、信頼できるガーデニングツールをそれぞれ推薦コメントとともに紹介します。今回のテーマは「ジョウロ」について。
エコ素材でできたたっぷり大容量。

清水葉峰_たくさんの植物の管理や広い庭の手入れには、大容量のジョウロが必要不可欠。「以前、長年愛用していたジョウロが廃番になってしまい困っていたときに見つけたのが、たっぷりサイズのこれでした」。〈エポカ〉は環境に配慮したものづくりを行う1968年創業のイタリアのメーカー。「エコ・ラブ」シリーズは無着色のリサイクルプラスチックを採用している。エコ・ラブ2 [W63×D16.5×H35㎝、容量12ℓ]¥3,520(エポカ/SOLSO FARM ☎044‒740‒3770)
清水葉峰 『SOLSO FARM』代表 しみず・ようほう 大学で自然環境や緑化について学んだ後、植物・ランドスケープデザイン・施行のプロフェッショナル集団〈SOLSO 〉に入社。商業施設や店舗のスタイリングから、現在は『SOLSO FARM』のマネジメントなどを務める。
空間に馴染む、穏やかな佇まい。

川原伸晃_「ジョウロにも多種多様なデザインがありますが、カラフルな樹脂製や金属の光沢が際立つものが多く、暮らしに取り入れると少し存在を異質に感じ、気になってしまう」。そこで普遍的な生活に馴染むジョウロを自らオリジナルで開発。小ぶりでシンプル、部屋の片隅に置いても背景に馴染むような素朴な佇まいに仕上げた。優しい水流が生まれるように、あえて口は細くしている。如雨露 レンオリジナル[W21×H12㎝、容量0.6ℓ]¥5,401(レン ☎03‒3456‒0871)
川原伸晃 〈REN〉代表 かわはら・のぶあき 18歳でオランダのフロリスト、レン・オークメードに師事。2005年に〈REN〉を立ち上げる。’11年に園芸界初のグッドデザイン賞を受賞。著書に『植物哲学自然と人のよりよい付き合い方』(講談社選書メチエ)など。
インテリアのアクセントになるダークグリーン。

ニコライ・バーグマン_観葉植物のこまめな水やりのために、脇にジョウロを置きたい。そんなときにおすすめなのが、デンマークのブランドのジョウロ。「深みのあるグリーンが気に入っているので、部屋のインテリアの一部として観葉植物と一緒に飾っています」。底面にゴムを施し、転倒しにくくする工夫も。ステルトン ブルームフラワーウォーターカン[W35×D10×H28㎝、容量2ℓ]¥18,150*参考価格(ステルトン/ロイヤルファニチャーコレクション ☎03‒5843‒1805)
ニコライ・バーグマン フラワーアーティスト デンマーク生まれ。1998年来日。2001年に自身のブランド〈ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン〉設立。’10年東京・南青山に旗艦店をオープン。’22年箱根・強羅に『ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ』をオープン。
経年とともに醸し出される奥行き。

金子周代_「ジョウロはあくまでも水やりという基本的な役割を担うための道具ですが、庭の片隅に置いたときに自然と景色に馴染む存在になってくれると、さらに良い」。そんな思いからすすめるのが、昔ながらのトタンのジョウロ。飽きのこないオーセンティックなデザインもさることながら、時間とともに少しずつ経年変化を重ね、趣のある表情を醸し出す様子に心が和む。松野屋 大阪のトタンジョーロ[W58×D19×H21㎝、容量4ℓ]¥5,060(谷中松野屋 ☎03‒3823‒7441)
金子周代 「Niwa A telier」共同主宰 かねこ・ひろよ 大学卒業後、「雑木の庭」の創始者で作庭家の飯田十基の孫弟子、坂井也寸志に師事。2006年金子達郎とともに「Niwa Atelier」を立ち上げる。代表的な仕事に『NIPPONIA HOTEL 伊賀上野 城下町』など。
ホームセンターで見つけた使い勝手の良さ。

小田康平_「特にこだわりはありませんが、水やりをする量や持ち運びをするときの重さを考えると、10ℓが適量。全国的に展開しているホームセンターで手に入るこのジョウロが現在のベストです」。ジョウロの上部と後部の2か所にハンドルが付いているので、移動と水やりの作業のときに持ち替えたり、両手で支えたりなど、自分なりの操作ができるのも便利だ。じょうろ10L JG-10[W71×D21.2×H26.5㎝、容量10ℓ]¥1,180(カインズ https://www.cainz.com/)
小田康平 〈叢 - Qusamura〉代表 おだ・こうへい パリで出会ったフラワーアーティストに感銘を受け、植物を用いた空間デザインを始める。「いい顔をしているか」という視点から一点ものの植物を紹介する〈叢 - Qusamura〉を2012年設立。広島と東京に店舗を構える。
持ち手や注ぎ口に見る美しい職人技。

松田行弘_「主に室内用に使っている銅製のジョウロは、軽量で注ぎ口が細く、水のコントロールがしやすい形です」。持ちやすいように大きく弧を描いた持ち手、美しい水流を作る注ぎ口の絞りなど、東京・墨田区の職人が一つひとつ丁寧に作り上げたもの。使い続けるうちに銅が酸化し、深い褐色へと変化。風合いを増していく。根岸産業 コッパーウォータリングカン シーディング別注[W37×H20㎝、容量0.8ℓ]¥13,200(シーディング)
松田行弘 『BROCANTE』オーナー まつだ・ゆきひろ 花店でのアルバイトを機に植物に興味を持ち、英国滞在中に本格的に園芸を目指す。日本の造園会社勤務を経て独立。2003年『BROCANTE』を開業。著書に『暮らしに寄りそう庭づくり 新しい植物図鑑』(朝日新聞出版)など。
photo : Naoki Seo text : Hisashi Ikai edit : Wakako Miyake
















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