もの選びのプロが使っている、日用品のスタンダード。

3泊4日までの旅で活躍する、旅行かばんのスタンダード。April 26, 2024

パフューマー、ライフスタイルコーディネーターの山藤陽子さん、雑貨コーディネーターのオモムロニ。さん、インテリアスタイリストの遠藤慎也さん。3人のもの選びのプロが使っている、日用品のスタンダードを、おすすめの理由とともに聞きました。

Yamafuji_〈リモワ〉エッセンシャル キャビン S

〈リモワ〉エッセンシャル キャビン S
山藤:ドイツで設計されるハイスペックなスーツケースといえばこのブランド。生涯保証で期間を問わずいつでも無料で修理をしてくれるのも支持される理由。「〈リモワ〉は傷が気にならないマットブラックをずっと愛用。新幹線の座席の足元に置けるサイズ感もよくて。荷物の多さにかかわらず、この上に〈バッハ〉のリュックを載せるのが定番の旅のセットです。荷物を2 つに分けることで、階段でもリュックを背負えばスーツケースを持って難なく上れます」。34ℓ[W39×H55×D20㎝]¥127,600(リモワ クライアントサービス ☎03‒4571‒1319)

Omomuroni._〈ソルガード〉トランク クローゼット M

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オモムロニ。:取り外しできる吊り下げ式のシェルフを内蔵。クローゼットを持ち運ぶ昔のラグジュアリーな旅スタイルを、カジュアルかつ実用的に体現。新幹線の棚にも収納できる。「小分けのポーチが不要になり、そもそもパッキング作業自体を省ける画期的なスーツケース。とにかくホテルに着いてからがすごく楽で、シェルフを取り出してクローゼットにそのまま吊り下げればいいから、荷解きの必要がない。これからのニュースタンダードになりそうな予感」。60ℓ[W34.5×H66.5×D30㎝]¥47,300(エスカル ☎03‒4405‒7173)

Endo_〈ケイル〉ペクドゥ 2

〈ケイル〉ペクドゥ 2
遠藤:韓国生まれの登山・クライミングを主軸としたアウトドアブランド。「本格的な登山リュックですが、これを旅行にも日常にも使っています。基本的に車移動なので、スーツケースだと車内で広げにくいし、リュックのほうが使い勝手がいい。ポケットがたくさん付いているので、必要なものをサッと取り出せます。ロールトップだからサイズを調整できるし、とにかく軽くて丈夫なのが何より。荷物が少ないふだん使いでも持て余すことがないです」。MLサイズ 58ℓ¥36,300(ナイスタイムマウンテンギャラリー ☎03‒6809‒0109)

目利き3 人が考える、日用品のスタンダードの定義。

山藤陽子
自分にとっての、〝気持ちよさ〞を追求する。

色や国やジャンルに惑わされずに、自分の琴線に触れるものだけを選ぶこと。私は〝テクスチャーフェチ〞なので、目で見た印象よりも実際に触った感触を大切にします。
Yoko Yamafuji パフューマー、ライフスタイルコーディネーター。「気持ちいいこと」がテーマのブランド〈YORK.〉と、パフュームブランド〈SCENT OF YORK.〉を主宰。


オモムロニ。
作り手の遊び心や、雑貨的楽しみを感じ取る。

他の人が良いと言ったものでも必ず試して納得したものを選ぶ、自分基準。スタンダードだって進化する。アップデートされた新時代のものを見つけたときが最高に嬉しい。
Omomuroni. 雑貨コーディネーター。実用ベースのユーモアとセンスのあるもの選びが好評。著書に『DAILY GIFT BOOK 気持ちが伝わる贈りものアイデア』(文藝春秋)。


遠藤慎也
使うことで生まれる、〝かっこよさ〞を楽しむ。

どんなにかっこよくても、使えないと意味がないと思う。使うことに付随する付加価値が重要で、たとえ手間がかかって面倒でも、その時間を楽しいと思えるかどうかですね。
Shinya Endo インテリアスタイリスト、BOOTSYORK代表。人の温度を感じさせるスタイリングが得意。商業施設のディスプレイや店の内装のコーディネートと幅広く活躍。

photo : Kazumasa Harada styling : Riko Tsuchiya (BOOTSYORK) text : Naomi Yokoyama (cat)

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