Music

December 02, 2022 土曜の朝と日曜の夜の音楽。 今月の選曲家/さらさ vol.1

December.02 – December.08, 2022

Saturday Morning

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Title.
Morning Sunrise
Artist.
Weldon Irvine
1998年リリースのアルバム『The Sisters』から「Morning Sunrise」をセレクトしました。タイトルの通り、淡く力強い朝日が目に浮かぶ一曲。
「朝」といってもハツラツとした朝の印象ではなく、ずっと聴いていられる心地良くも憂いのあるメロウソングです。
レイドバックしたヌーディなビートとウェルドン・アーヴィンの包まれるようなピアノ、ドン・ブラックマンのスモーキーな歌声が、12月の肌寒い朝を特別な時間に変えてくれます。
特別な朝にかけようものならばっちりムードを高めてくれますし、休日の始まりなのに低血圧で気分が上がらない……なんて方にも、この曲は優しい目覚ましになってくれるでしょう。
アルバム『The Sisters』収録。

Sunday Night

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Title.
PINK BLOOD
Artist.
宇多田ヒカル
宇多田ヒカルさんはもちろん存じ上げていましたが、今年2022年にリリースされた最新アルバム『BADモード』を通して彼女の大ファンになりました。弱さと強さ、自制と放縦、救いたさや救ってほしさ、自己と社会が交差するこのアルバムから、私が日曜の夜に聴きたい曲は「PINK BLOOD」です。アルバムを通していえることですが、等身大を綴り、温かく寄り添ってくれながらもリスナーの手を引いてくれる、「嘘」を感じないリアルな楽曲がこの世に存在することに感動します。
私がこの曲を聴きたくなるときの大半は「自分の寂しさに寄り添ってほしいけど、強気でいたいし前を向いていたい!」という気分のときです。
ビートがしっかりと立っているので、しっとり自分に浸る感じにはならない。歌詞は繊細だけど決してくたばらない。その多面性が人間らしく、救われた気持ちになります。
日曜の夜、明日から始まる新しい一週間について考えを巡らす時間に「PINK BLOOD」は少しの寂しさを纏いながら背中を押してくれるはずです。
アルバム『BADモード』収録。




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&Music / 土曜の朝と日曜の夜の音楽 Ⅱ
音楽好きの“選曲家”たちが月替わりで登場し、土曜の朝と日曜の夜に聴きたい曲を毎週それぞれ1曲ずつセレクトする人気連載をまとめた「&Music」シリーズの第2弾。 小西康陽、青葉市子、七尾旅人、長田佳子、テイ・トウワ、中嶋朋子……、 23人の選曲家が選んだ、週末を心地よく過ごすための音楽、全200曲。 本書のためだけにまとめた、収録作品のディスクガイド付きです。 詳しくはこちら


シンガーソングライター さらさ

湘南の“海風”を受け自由な発想とユニークな視点を持つシンガーソングライター。SOUL、R&B、ROCKなどあらゆるジャンルを内包し、ジャジーでオルタナティブ、どこかアンニュイなメロディと憂いを帯びた歌声で観るものを虜に。高校3年の時に制服のまま出向いた元SOIL&"PIMP”SESSIONS 元晴、勢喜 遊 (King Gnu)、MELRAWらが主催するセッションにてMVPを獲得。本格的にシンガーを目指す。 2022年4月に1st EP『ネイルの島』をリリース。鞘師里保、Michael Kanekoへの歌詞提供をはじめ、さかいゆう、清 竜人、s**t kingz、碧海祐人、gatoなどの楽曲に参加。 悲しみや落ち込みから生まれた音楽のジャンル“ブルース”に影響を受け、自身の造語「ブルージーに生きろ」をテーマに、ネガティブな感情や事象をクリエイティブへと転換。音楽活動だけに留まらず美術作家、アパレルブランドのバイヤー、フラダンサーなど、マルチに活動の場を広げている。12月14日(水)に1stアルバム『Inner Ocean』をリリース。
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