MUSIC 心地よい音楽を。
土曜の朝と日曜の夜の音楽。 今月の選曲家/冥丁 vol.2June 11, 2021
June.11 – June.17, 2021
Saturday Morning
![1200x1200bf-60](https://img.andpremium.jp/2021/06/10103928/1200x1200bf-60-300x300.jpg)
雨景色と親和性のある曲を思った時に「Helical」が浮かびました。
土曜日の朝に良さそうですね。
青銅色のステンドグラスのような音色に、指で雨音をなぞるようなギターピッキングの塩梅に色気を感じます。
バッキングの反響に、どこか水琴窟のような趣も感じましたね。
ふと気が付くと、10年以上もこの曲を聴いているようです。時代は変わり、当然ながら私自身も変わりました。
記憶の中にいる自分の姿も、最近は遠くに霞んで見えるようになりましたね。
平穏が渦を巻くように、日常の深くに徐々に潜って行くような感覚です。
空は晴れ渡り、雲を失った雨達が、まだここでは降り続いています。
初夏の緑陰が美しい朝に聴いてみたい曲です。
アルバム『The Will To Death 』収録。
土曜日の朝に良さそうですね。
青銅色のステンドグラスのような音色に、指で雨音をなぞるようなギターピッキングの塩梅に色気を感じます。
バッキングの反響に、どこか水琴窟のような趣も感じましたね。
ふと気が付くと、10年以上もこの曲を聴いているようです。時代は変わり、当然ながら私自身も変わりました。
記憶の中にいる自分の姿も、最近は遠くに霞んで見えるようになりましたね。
平穏が渦を巻くように、日常の深くに徐々に潜って行くような感覚です。
空は晴れ渡り、雲を失った雨達が、まだここでは降り続いています。
初夏の緑陰が美しい朝に聴いてみたい曲です。
アルバム『The Will To Death 』収録。
Sunday Night
![600x600bf-60](https://img.andpremium.jp/2021/06/10104005/600x600bf-60-300x300.jpg)
帰宅後、静まり返った部屋で、この曲を聴いてみたくなりました。
夜のしじまに浮かぶような心地よさがありますよ。朧げなエコーのシルエットと、繊細な息遣いに色気を感じますね。
六月のしだれた日曜日の夜に良さそうです。
アルバムタイトルの『In Praise Of Shadows』は谷崎潤一郎さんの陰翳礼讃からでしょうか。興味深いですよね。
物語の真意が判らずとも、ふっと香ってくるような気配が好きなんですよね。
感覚から溢れてくる涙のような真実を遠慮深く愛してみたいです。
「Silk Print」はそんな音楽だと思いますよ。
そっと夜の帳が下りてくるような味わい深い一曲ですね。
アルバム『In Praise Of Shadows』収録。
夜のしじまに浮かぶような心地よさがありますよ。朧げなエコーのシルエットと、繊細な息遣いに色気を感じますね。
六月のしだれた日曜日の夜に良さそうです。
アルバムタイトルの『In Praise Of Shadows』は谷崎潤一郎さんの陰翳礼讃からでしょうか。興味深いですよね。
物語の真意が判らずとも、ふっと香ってくるような気配が好きなんですよね。
感覚から溢れてくる涙のような真実を遠慮深く愛してみたいです。
「Silk Print」はそんな音楽だと思いますよ。
そっと夜の帳が下りてくるような味わい深い一曲ですね。
アルバム『In Praise Of Shadows』収録。
電子音楽家 / 音楽プロデューサー 冥丁 / MEITEI
![](https://img.andpremium.jp/2021/06/03195301/MEITEI_LANDSCAPE_3_-300x300.jpeg)
先一昨年、民間伝承の新解釈として『怪談』を発表し、藤田は冥丁として活動を始めました。翌年、日本の夜を表現した『小町』を発表し、2020年には、古美学乃風刺と題した『古風』の発表へと続きます。いずれの作品も彼の美意識に基づいて制作された珠玉の音楽作品になっています。
*冥丁 - 藤田による日本の印象を音楽にするプロジェクトの呼称。