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自分用にも、贈り物にも。京都さんぽ部部長のおみやげガイド。March 05, 2026

創刊から続く人気連載「&Kyoto京都さんぽ部」を担当する現地在住ライター、コーディネーターの大和まこさんが、京都旅に役立つ最新情報をまとめた特別版「&Kyoto Special」。このページでは、人に渡すにも、自分のために買うにもいいお土産をセレクト。京都らしい上質な工芸品やインテリア小物、ポップなスーベニア感が愛らしいグッズ、注目のコーヒー豆に調味料、そして有名ブランドと京都の老舗のコラボレーションアイテムなど、全6点を紹介。幅広いジャンルでのラインナップに、きっと持ち帰りたいものが見つかります。

1.『開化堂』のプレート

1.『開化堂』のプレート 自分用にも、贈り物にもぴったり。京都の最新お土産ガイド。

 明治8(1875)年に創業し、昨年150周年を迎えた手作り茶筒の老舗。ブリキや真鍮、銅を素材に130もの工程をかけて作られる茶筒は、職人の手仕事が生む高い気密性がなによりの持ち味だ。その『開化堂』が職人技にフォーカスして生み出したのが小さなプレート。銅と真鍮で仕立てられ、銘々皿としてはもちろん、アクセサリーや鍵を置くトレーとしても使える。シンプルながら、形や刻印によって表情はさまざま。経年で変化する色合いも魅力。茶筒同様、時間とともに育てていきたい道具のひとつ。しかく△柄(95㎜×60㎜)銅1万3200円。ろっかく(1辺40㎜)銅、ごかく(1辺50㎜)真鍮各1万1550円。

京都市下京区河原町六条東入梅湊町84‒1 ☎075‒351‒5788 9時〜18時 日月祝休

2.『池半分室』の茶杯

2.『池半分室』の茶杯 自分用にも、贈り物にもぴったり。京都の最新お土産ガイド。

  しつらえから茶道具の見立てまで、美意識に満ちた『池半分室』は茶を嗜む人にとって参考になることばかり。店主の小嶋万太郎さんによるオリジナル茶道具も、茶人ならではの使い勝手の良さと遊び心が感じられて、旅の思い出に手に入れたくなる。「no tea no life」は陶芸家・村上雄一に別注した茶杯。染付で伸びやかな線が描かれているだけに思えるが、よく見れば文字が浮かぶ。「茶をこよなく愛した清の皇帝は『君不可一日無茶』という言葉を残しました。まさにno tea no lifeです」と小嶋さん。佇まいはもちろん、飲み口の良さもいうまでもない。茶杯「no tea no life」各3850円。

京都市下京区都市町143‒10 ☎なし 11時〜17時(16時LO) 水休 営業の詳細はInstagram(
bunshitu.ikehan)にて。

3.〈タグステイショナリー ストア〉のインク

3.〈タグステイショナリー ストア〉のインク 自分用にも、贈り物にもぴったり。京都の最新お土産ガイド。

「京の音」は手書きの楽しさを再提案する文具メーカー〈タグステイショナリーストア〉によるインクシリーズ。本社を構えるのは呉服や仏具など、京都のものづくりの歴史が息づく烏丸松原の地。そこでインクを、染めの文化の延長として捉えることから着想を得たという。万年筆で書くときに現れる濃淡や滲み、書き味の変化を大切に作られているのも大きな特徴。全16色が揃う色は、染織の専門家である「京都草木染研究所」と共同開発したもの。平安時代から使われている日本伝統の和色を、現代の技法で再現した。思わず文字を書きたくなる色が揃っている。萌黄色、翡翠各1760円。

『文具店タグ寺町三条店』京都市中京区天性寺前町523‒2 ☎075‒223‒1370 10時〜19時 無休

4.『スロウ』の手ぬぐい

4.『スロウ』の手ぬぐい 自分用にも、贈り物にもぴったり。京都の最新お土産ガイド。

 ハード系からボリュームある惣菜系、おやつ系にサンドイッチまで、香ばしく焼き上げたパンがショーケースにぎっしり並ぶ『スロウ』。2022年にオープンしたことを忘れそうなほど、すっかりローカルの暮らしに馴染んでいる人気のベーカリーは、行列に並ぶ時間も込みで足を運びたい存在。
 オリジナルグッズにも注目が集まる。店主夫妻と交流のあるイラストレーター・ナカムラルイによる手ぬぐいは店頭に並ぶパンが描かれたもの。ミニマルなのに表情豊かなタッチで描かれたイラストを見るだけで、またパンのことを思い出して食べたくなってしまうほどだ。2500円。

京都市下京区寺町通松原下ル植松町707‒2 ☎075‒708‒7815 9時〜なくなり次第終了 日月休

5.『ROBYN』のコーヒー豆

5.『ROBYN』のコーヒー豆 自分用にも、贈り物にもぴったり。京都の最新お土産ガイド。

店主・仁平綾さんによるカフェ&グロサリー『ROBYN』にはオリジナルのアイテムもある。そのひとつが『ロブ コーヒーハウス』に別注するブレンドコーヒーだ。「『ロブ コーヒーハウス』ができてコーヒーを飲んだとき、澄んだきれいな味がするなって。店を開くにあたってコーヒーを頼むならここだと。ROBYNはNYスタイルの店だけど、現地に近い浅煎りだと苦手な人もいるから中深煎りに。フルーティで飲みやすく、酸っぱすぎないものをとオーダー。何種類も作ってくれて試飲会を開いて決めました。『ロブ〜』のファンの人が、うちだけの味を求めて来てくれることも」と仁平さん。200g1900円。

京都市下京区下鱗形町535 ☎なし 9時〜17時( 16時30分LO) 水木金休 営業の詳細はInstagram(robyn.cafe.grocery)にて。

6.〈プルストファクトリー〉のピプパのP.マスタード

6.〈プルストファクトリー〉のピプパのP.マスタード 自分用にも、贈り物にもぴったり。京都の最新お土産ガイド。

「ピッ」と使えて「プチッ」とはじける「パッ」と楽しいからピプパ。P.マスタードはリンゴ酢の爽やかさと隠し味の醤油が万能ぶりを発揮する粒マスタード。2025年からは使い切りタイプが登場して、その名のとおりピクニックなどにも持っていける便利さが加わった。「納豆メーカーとのコラボレーションで、中に入っている小さいカラシのイメージで作ったもの。想像以上に使い勝手がいいと気がついて」と店主の栗屋野浩樹さん。納豆がきっかけとは意外だったものの、便利なものができて結果オーライである。取り扱いは『京都市京セラ美術館ミュージアムショップ・アートレクタングル京都』などでも。10g × 10袋702円。

『よろず』京都市中京区橋弁慶町228‒101 ☎075‒252‒5900 11時〜19時 月休ほか不定休

photo & edit & text : Mako Yamato


「京都さんぽ部」部長、ライター、コーディネーター。 大和 まこ

大和まこ
「京都さんぽ部」部長。ライター、コーディネーター。京都ライター歴も26年に。創刊時から続く連載「&Kyoto」は2024年に丸10年、120回目を迎えて継続中。京都の景色や、食べたもの、買ったものをInstagram(@makoyamato)で発信している。

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