土曜の朝と日曜の夜の音楽。 今月の選曲家/堀内隆志 vol.2 | Article | & Premium (アンド プレミアム)

Music

August 13, 2021 土曜の朝と日曜の夜の音楽。 今月の選曲家/堀内隆志 vol.2

August.13 – August.19, 2021

Saturday Morning

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Title.
Mais Do Que Eu Sei Falar
Artist.
Pluma
転調する曲が好きで、テンポが変わるアノ瞬間のドキドキ感というのがたまらないですね。マルコス・ヴァーリの「ナォン・ポーヂ・セール」という曲が長らく自分内転調曲ベスト10では上位に君臨していたのですが、昨年その座を奪い取った楽曲がありました。そのマルコスからも影響を受けたというサンパウロの若手4人組プルーマの「マイス・ド・キ・エウ・セイ・ファラール」です。1曲の中にジャズ、MPB( ブラジルのポピュラー音楽)、サイケロックという要素が盛り込まれ、ブラジル音楽特有のサウダーヂという郷愁感が楽曲を包み込んでいます。まだシングルとEPをリリースしたばかりですが、今後の活動を一番期待しているグループです。
EP『Mais Do Que Eu Sei Falar』収録。

Sunday Night

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Title.
Praia
Artist.
Sara Serpa
鎌倉や逗子、葉山の海岸で過ごす夜のひとときが好きです。裸足で歩くのにちょうどいい温度になった砂浜を歩いて適当にゴロンと横になり、月あかりに照らされた海と遠くに見える夜景を眺め、海からの夜風にあたっているだけで都会では味わえない贅沢な気分になります。コロナ禍になってから2回目の夏。好きだったことも今は我慢していますが、夜のビーチで聴きたい音楽は今年も変わらずリプレイ。ポルトガル出身でリスボンとNYを行き来しながら活動しているジャズ歌手サラ・セルパの「プライア」。静かな曲ながら表情豊かに全編スキャットを聴かせてくれます。プライアとはポルトガル語で浜辺という意味。来年はゴロンしたいですね。
アルバム『Sara Serpa』に収録。




『&Premium』特別編集
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&Music / 土曜の朝と日曜の夜の音楽 Ⅱ
音楽好きの“選曲家”たちが月替わりで登場し、土曜の朝と日曜の夜に聴きたい曲を毎週それぞれ1曲ずつセレクトする人気連載をまとめた「&Music」シリーズの第2弾。 小西康陽、青葉市子、七尾旅人、長田佳子、テイ・トウワ、中嶋朋子……、 23人の選曲家が選んだ、週末を心地よく過ごすための音楽、全200曲。 本書のためだけにまとめた、収録作品のディスクガイド付きです。 詳しくはこちら


「カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ」マスター、ロースター 堀内隆志

鎌倉の「カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ」のマスター兼ロースター。カフェ業の傍ら、ブラジル音楽関連のコンピレーションの選曲や監修、ラジオ番組でトーク。趣味はコーヒーミル集めとプロレス観戦。著書に『コーヒーと雑貨と音楽と』(NHK出版)、『コーヒーを楽しむ。』(主婦と生活社)等。選曲したアルバムは50枚以上あり、ランブリングレコーズよりリリースされている『鎌倉のカフェから』シリーズはロングセラーを続けている。またFMヨコハマ日曜朝の『SHONAN, by the Sea』でCOFFEE&MUSICというコーナーを2016年より担当。コーヒー淹れて、焙煎して、選曲して、喋っているマスター。
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