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選・文 / まわりみち文庫 / March 10, 2022 本屋が届けるベターライフブックス。『柿の種』寺田寅彦 著 (岩波文庫)

This Month Theme喫茶店で読みたい本。

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寺田寅彦(1878~1935年)は物理学者だが情緒的な随筆を多く残しており、現在も読み継がれている随筆家の一人。序文において「なるべく心の忙しくない、ゆっくりした余裕のある時に、一節ずつ間を置いて読んでもらいたい」と記されているこの本は、俳句雑誌に寄せた短文を集めた随筆集である。詩情あふれる短い文章には、著者の心情や戦前の日本の風景を想像しながら読む味わい深さがある。それは物理学者としての理性と俳人としての感性、2つの性質から生まれる深みなのかもしれない。
ちなみに著者は甘いものとコーヒーが大好物だったそうだ。そういう点でも寺田寅彦の著作は喫茶店が似合うのではないだろうか。


BOOKSHOP まわりみち文庫

青森県弘前市にある新刊と古本を扱う本屋。店名には〝検索〞による近道だけでなく、散歩して〝まわり道〞を楽しむように本に触れてほしい、という願いを込めた。 住所:青森県弘前市新鍛冶町9-5 営業時間:13:00~21:00 定休日:木曜

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Latest Issue住まいのカタチと、暮らし方。2022.07.20 — 880円