BOOKSHOP レティシア書房
選・文 / レティシア書房 / March 16, 2023 本屋が届けるベターライフブックス。『納豆マガジン二号』 (さりげなく)
This Month Theme京都の食に触れる本。

号発行時、かなりの反響があり、めでたく二号発行に至りました。「『納豆マガジン』とは納豆に魅了された僕たちが納豆に飽きるまで納豆を追求するマガジンである」とその出版の意図が書かれています。もう、その言葉通り納豆尽くしのマガジンです。各地の納豆紹介、製造現場での取材、その食べ方の紹介(今回は秋田の人の食べ方を紹介)など盛り沢山な記事です。納豆小説という項目もあり、今回は北大路魯山人です。さらに「ネバネバスタイル」というタイトルで、納豆ファッション紹介まであります。納豆なんて嫌いだ! という人には、もう見たくもない本です。
選・文 / レティシア書房 / March 09, 2023 本屋が届けるベターライフブックス。『よあけのたび2』まご 著
This Month Theme京都の食に触れる本。

イラストレーターとして活躍するまごさんによる京都の喫茶店のモーニングメニュー紹介本です。これ、すでに第一集が出たのですが、恐ろしく売れて絶版になってしまっています。そして第二集も予想通り好調に売れています。朝早くから、あちこちの喫茶店を歩き回り、写真を撮り、文章を書いてそのモーニングの素晴らしさを紹介してくれます。大手の観光雑誌でも、有名カフェのモーニング記事をみることがありますが、こちらは一冊丸ごとです。そして、まごさんのハートウォーミングな文章が心地よく響いてきます。カフェ巡り好きな人からは、「こんな店知らない」というお店が数多く載っていると賞賛です。散歩ついでに訪れて下さい。
選・文 / レティシア書房 / March 02, 2023 本屋が届けるベターライフブックス。『自然を喰む 草喰なかひがしの食べ暦』中東久雄 著 (集英社)
This Month Theme京都の食に触れる本。

銀閣寺のそばにある『草喰なかひがし』。看板に「おくどはんの御飯に炭火の肴と山野草」と書かれていて、その味を求めて全国から多くの人たちが来店する料理屋さんです。この店を仕切る中東久雄が、その料理哲学とでもいうべきものを書いたエッセイが本書です。野山や海川に生きる命を、お客様の命へと繋いでゆくのか、毎日の食材の声を聞きながら厨房に立つ料理人の心が伝わってきます。「自然を喰む」とは、どういうことなのか、じっくりとお読みください。
選・文 / レティシア書房 / February 23, 2023 本屋が届けるベターライフブックス。『京都の中華』姜尚美 著 (幻冬舎文庫)
This Month Theme京都の食に触れる本。

「『京都の中華』はちょっと違う。中華というもののとらえ方と育ち方が、ほかの街とはちょっと違う」という著者の言葉を知るために、ここに本で紹介されているお店を訪ねてみましょう。登場する店からは、地元のお客さんが集う気取ることのない雰囲気を感じ取ることができるはず。そのことが理解できれば、本書が単なる中華料理店紹介の本ではなく、京都という土地に育ったお店の佇まい、文化が理解できるはずです。『ハマムラ河原町店』『盛京亭』『広東御料理 竹香』など、私もよく利用させてもらったお店が載っていて嬉しい一冊。
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「町の面白い本屋」を目指して、ジャンルにとらわれず知的好奇心をそそられる新刊、古書、リトルプレスなどを取り揃える。店主おすすめのCD、レコードも販売。また、HP内の「店長日誌」を毎日更新! お薦めの本、映画、展示などを紹介している。
住所:京都府京都市中京区高倉通二条下る瓦町551
営業時間:13:00~19:00
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