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Book

Hyakunen 百年


選・文/百年 / November 09, 2018 本屋が届けるベターライフブックス。『本を贈る』若松 英輔 / 島田 潤一郎 / 牟田 都子 / 矢萩 多聞 / 橋本 亮二 / 笠井 瑠美子 / 川人 寧幸 / 藤原 隆充 / 三田 修平 / 久禮 亮太 著(三輪舎)

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本を作るのは駅伝に似ていると印刷会社の藤原さんは言う。第一走者から第二走者へとタスキを渡していき、アンカーへと繋ぐ。途中でタスキを落としてはいけないし、誰かが欠けてもいけない。一人一人がそれぞれの役割を果たさなければ結果はついてこないように。「誰にも気づかれなくても、誰もみていなくても、自分が任された区間で全力を出さなければ良い本はできないのです。」手を抜くことは簡単、けれど、次の人のことを思い、それが報われるかどうかわからなくとも粛々と目の前のことに全力を尽くす。そんな風に生きていきたい。


選・文/百年 / November 02, 2018 本屋が届けるベターライフブックス。『マルコとパパ ダウン症のあるむすこと ぼくのスケッチブック』グスティ 作・絵 宇野和美 訳(偕成社)

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イラストレーターのグスティに子供が生まれた。ダウン症を持つその子はマルコと名付けられた。父親であるグスティだけははじめ受けいれることができなかった。けれど、しばらくすると自分の描く絵のように「やぶったり、消したりしないでよかった」と思うようになった。人と違うことは怖い。認めたくない。けれど大事なのは「さしだされたものを、じぶんからよろこんでうけとることだ」と思う。そこから愛がはじまる。


選・文/百年 / October 26, 2018 本屋が届けるベターライフブックス。『ジェンダー写真論 1991-2017』笠原美智子 著(里山社)

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「フェミニズムもジェンダーも男と女の対立概念ではない。それは共生の思想であり、あらゆるセクシュアリティ、人種、民族、年齢、階級の人々が、お互いとお互いがより良く共にあるための、お互いがお互いをより理解するための、お互いがお互いをより愛するための、常に現在進行形の、たゆまぬプロセス上にある行為なのではないかと思う。」愛することに付き纏う困難さに立ち向かう女性写真家についての本。「愛」について知っている人は美しい。


選・文/百年 / October 19, 2018 本屋が届けるベターライフブックス。『どこでもないところで』河野裕子 著(中央公論新社)

「自己の要求、問いかけには、誰も肩代わりできない。自分だけがその問題について考え、判断し、答えを選ぶ。」歌人は一首つくるのにここまでの決意を持っている。これは私たちが生活していく、生きていく上でも同じように思える。けれどこんな当たり前のことが私たちには難しい。ついつい誰かのせいにしてしまったり、正当化し考えることをやめてしまう。たとえ苦しくとも考えることをやめず、「おのれの内部の混沌」に臆せず、先へ進む努力をしなければならい。その実践している人に「品」を纏う資格があるのだと思う。


Hyakunen 百年

「コミュニケーションする本屋でありたい」。そんなコンセプトを掲げ、新刊と古書を織り交ぜながら本を販売。店内ではトークイベントや個展も開催している。徒歩1分の場所にギャラリーを併設した新しい古本屋「一日」を2017年にオープン。
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-10 村田ビル2F
http://www.100hyakunen.com/