BOOK 本と言葉。
本屋が届けるベターライフブックス。『どこでもないところで』河野裕子 著(中央公論新社)選・文/百年 / October 19, 2018
This Month Themeエレガンスを感じる本。
「自己の要求、問いかけには、誰も肩代わりできない。自分だけがその問題について考え、判断し、答えを選ぶ。」歌人は一首つくるのにここまでの決意を持っている。これは私たちが生活していく、生きていく上でも同じように思える。けれどこんな当たり前のことが私たちには難しい。ついつい誰かのせいにしてしまったり、正当化し考えることをやめてしまう。たとえ苦しくとも考えることをやめず、「おのれの内部の混沌」に臆せず、先へ進む努力をしなければならい。その実践している人に「品」を纏う資格があるのだと思う。
Hyakunen 百年
「コミュニケーションする本屋でありたい」。そんなコンセプトを掲げ、新刊と古書を織り交ぜながら本を販売。店内ではトークイベントや個展も開催している。徒歩1分の場所にギャラリーを併設した新しい古本屋「一日」を2017年にオープン。
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-10 村田ビル2F