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『はしっこに、馬といる ウマと話そうⅡ』河田桟(kadi books)Book 26 / June 03, 2016

This Month Theme外に出たくなる本。

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著者の河田さんはある日出会ったメスの仔馬「カディ」と暮らすため東京から日本最西端の島、与那国島へ移住する。最低限の世話をしながらただウマに寄り添うように暮らす著者。世界を見る角度、人生との向き合い方が根本から変わったと語る。何度か繰り返されるキーワードは「こころとからだの言葉の一致」、「受け入れ変化していく力」、そして著者が「応答性」、と名付けている「話しかけられたら耳を傾けてみよう」というウマの姿勢。情報と緊張で溢れ、コミュニケーションがますます困難になっていく社会から一歩外に出ることで本当の人間らしさが見えてくる。急な仕入れをお願いしたく与那国島へ電話した時、受話器の向こうから風の音が聞こえていて、風に耳をすませるのは久しぶりだな、と思ったのを覚えている。


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大阪府豊中市の緑地公園そばにあるマンションのなかの小さな部屋で、新刊書籍と古本の販売・買取を営む。小説、アートブック、写真集、絵本、リトルプレスを中心に取り扱い、雑貨と「植物課」セレクトのgreenも販売している。6月には店を移転し(住所は豊中市寺内2-12-1-1F)不定期でオープンする花屋を併設予定。▷大阪府豊中市寺内2-3-9 グリーンエクセル302

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