BOOK 本と言葉。
『ぼくは本屋のおやじさん』早川義夫(ちくま文庫)Book 16 / March 18, 2016
This Month Theme誠実な店づくりのヒントをもらえる本。
![本屋のおやじさん &Premium](https://img.andpremium.jp/2016/03/e0833232096d68cc51004b9f65fe2aec-700x700.jpg)
店は日常である。店に来る人にとっていかにそれが非日常なことであっても、店をやっている人にとっては、その場所・店にいる時間そのものが日常なのだ。店をやるということの真実は、そんな日常から垣間見る、地べたを這う時間からしか生まれない。この本には本屋の日常が淡々と描かれている。特別な事は何もない。日々人が行き交い、気に入ったものに対して見合ったお金を支払う、そんな普通の場所になりたい(これが一番むずかしいのだが)。この本を読むと、切にそう願ってしまう。
Title Title
![](https://img.andpremium.jp/2016/03/a822fcf4940429f7c37528d6668f0160-300x300.jpg)
古民家を改装し、1階が本屋とカフェ、2階ではギャラリーを運営する新しい形態の新刊書店。ハンドドリップで淹れられたコーヒーを飲みながらゆったりと読書を楽しむことができる。
東京都杉並区桃井1-5-2