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Book 19 / April 08, 2016 『私は夢中で夢をみた – 奈良の雑貨とカフェの店「くるみの木」の終わらない旅』石村由起子(文藝春秋)

私は夢中で夢をみた &Premium

奈良にある雑貨とカフェの店〈くるみの木〉は、30年以上続く、生活に根差した店の草分けのような存在。オーナーの石村さんがどうして店をやろうと思い、実際にどのようにして立ち上げ、事業がどのように広がっていったのかが、時間を追って丁寧に綴られている。店というのはまず「立ち上げよう」と思った人の思いがある。全てはそこからしか始まらない。どんな形で実を結んでいくかは、その人のそれからの積み重ね次第だ。本書は自分の気持ちをいまいちど確かめ、前進させるために背中を押してくれる力をくれる。明日もがんばろう。


Book 18 / April 01, 2016 『自分の仕事をつくる』西村佳哲(ちくま文庫)

自分の仕事をつくる &Premium

店づくりの根本は場所づくり。時には自分がどんな場所を作りたかったのかを考えてみることが、自分の店を見直すことに繋がっていく。この本は、生き方に密接した仕事を自分で作っている人に話を聞きにいったものだが、そのままの自分でいられる場所=居心地のいい店にするためのヒントが溢れている。本のタイトルをそのまま「自分の場所をつくる」と置き換えてみれば、店をつくるということの根本がすっと腑に落ちてくるようである。何といっても自分の店は、そこでずっと過ごす自分のための場所でもあるのだから。


Book 17 / March 25, 2016 『パン屋の手紙 往復書簡でたどる設計依頼から建物完成まで』中村好文×神幸紀(筑摩書房)

パン屋の手紙 &Premium

東京の建築家のもとに、北海道で店を持とうとしているパン職人から店舗設計依頼の手紙が届いた……。この本は、パン屋が出来るまでのプロセスが互いの往復書簡と写真、スケッチを織り交ぜながら綴られている。パン職人が建築家とともに一から店づくりを考える過程で、気が付けば知らない内に設計者のひとりとなっていくさまが興味深い。自分の思い描いたことが次々とかたちになっていく様子を追体験しているなかで、想いをかたちにする難しさに直面。だからこそ、それが完成した際の感動が心に残ります。これから店づくりを行う人にとっては、空間の使い方、工務店との仕事の進め方など、具体的に参考になるストーリーが詰まっています。


Book 16 / March 18, 2016 『ぼくは本屋のおやじさん』早川義夫(ちくま文庫)

本屋のおやじさん &Premium

店は日常である。店に来る人にとっていかにそれが非日常なことであっても、店をやっている人にとっては、その場所・店にいる時間そのものが日常なのだ。店をやるということの真実は、そんな日常から垣間見る、地べたを這う時間からしか生まれない。この本には本屋の日常が淡々と描かれている。特別な事は何もない。日々人が行き交い、気に入ったものに対して見合ったお金を支払う、そんな普通の場所になりたい(これが一番むずかしいのだが)。この本を読むと、切にそう願ってしまう。


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古民家を改装し、1階が本屋とカフェ、2階ではギャラリーを運営する新しい形態の新刊書店。ハンドドリップで淹れられたコーヒーを飲みながらゆったりと読書を楽しむことができる。▷東京都杉並区桃井1-5-2
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