MUSIC 心地よい音楽を。
静かな夜に似合う、月がテーマの音楽を聴く。October 12, 2026
生き方、住まいへのこだわり、もの選び、食のこと、装い、日々の習慣……。これまでさまざまな角度から掘り下げて特集してきたBetter Lifeを叶えるためのアイデアを一冊にまとめた2026年6月8日発売の別冊ムック「&Lifestyle /Better Life Guide 毎日を心地よくするヒント」から、ミュージシャン・Calmさんに教えてもらった「夜空を眺めながら聴きたい、心鎮める〝月ジャケ〞アルバム3枚。」を紹介します。
夜空を眺めながら聴きたい、 心鎮める〝月ジャケ〞アルバム3枚。

アポロ打ち上げ前日に生まれ、長年意識してきた月の音楽。
1969年7月16日、アポロ11号が打ち上げられ、20日に月面着陸に成功。デヴィッド・ボウイ「Moonage Daydream」(1972年)の‶Moonage”とは、その頃に生まれた子どもたちを指す造語だ。
「実は私自身、1969年7月15日生まれ。子どもの頃から自然に月を意識し、音楽に興味を持ち始めた学生時代には月にまつわるレコードを集め始めました」と、Calmさん。
「ファラオ・サンダースによる『MoonChild』や、マイク・オールドフィールのポップな『Moonlight Shadow』など。曲名はもちろん、ジャケットにも月を描いた作品が数多くあります」
そんなコレクションのなかから、静かな夜に似合うサウンドの、〝月ジャケット〞アルバムを3枚選んでくれた。
「シンガー・ソングライターのニック・ドレイク『Pink Moon』は、歌とギター、ピアノのみ。タイトル曲を筆頭に、優しい人柄が偲ばれる作品です。2枚目は、ハープ奏者のアンドレアス・フォーレンヴァイダー『Down to The Moon』。シンセサイザーを導入したためニューエイジと呼ばれていますが、アプローチはクラシック寄りの荘厳な一枚。最後はブライアン・イーノのアンビエントが堪能できる『Apollo』。昂(たかぶ)った心と体を鎮める美しい楽曲に、耳を傾けてみてください」
スイス人ハープ奏者が1986年に発表した作品。1987年度のグラミー賞、ベスト・ニューエイジ・アルバムを受賞。
アシッドフォークを代表する吟遊詩人が、1972年に発表した事実上の引退作。歌とギター、ピアノのみの温かい名盤。
ボウイの盟友でもあるイーノが、弟のロジャーらと1983年に発表したアンビエント。ジャケット写真は月面のアップ。
Calmミュージシャン
1969年、熊本県生まれ。’97 年のデビュー以来、チルアウトミュージックの先駆者の一人として活動。穏やかな電子音の響きと、生演奏のバランスが心地いい作品『Quiet Music Underthe Moon-つきのおと-』が発売中のほか、’99年発表の『Moonage Electric Ensemble』のリイシューも。
photo : Jun Nakagawa edit & text : Katsumi Watanabe































