手みやげのネタ帖
『本家尾張屋』の蕎麦ぼうる【手みやげのネタ帖】March 13, 2024
本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴい)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。
手渡すひと言「カリカリ、ポリポリ。元気が出ます」
麺好きである。って、ご存じだと思いますが。とくにお蕎麦好き。実は京都は蕎麦の町でもありまして。中でも、ときどき伺う『本家尾張屋』は老舗中の老舗。しっとりと歴史を感じる店内でいただくのは、冬場はあっつあつのけいらんかあんかけ。夏場ははも天せいろとかぶっかけ(おろしごま和え蕎麦)が私の定番。ホテルからトコトコ歩いて食べに行く。すぐ隣にある『菓子処』には、名物のそば餅(コーヒーとセットになったパックも秀逸)はじめ、そば板や蕎麦ぼうるなどが品よく並ぶ。こちら、蕎麦屋よりもお菓子からスタートしたのだという。創業は1465年。そう、室町時代だ。蕎麦屋を始めたのは江戸時代中期。お菓子が先だったとは。お蕎麦をいただいた帰りにこの『菓子処』に寄ってもいいし、新幹線の京都駅構内でもゲットできる。パッケージが『菓子処』、『京都駅』、お取り寄せでも異なるので、お好みで選んでね。
蕎麦ぼうる
小丸¥378 袋入り小¥540
宝包(花形と小丸)¥810
本家尾張屋 菓子処
京都府京都市中京区車屋町二条下ル ☎075-231-3446 11:00〜16:00 不定休 お菓子は蕎麦処でも購入可。
オンラインショップ https://shop.honke-owariya.co.jp/
写真・文/P(ぴい)
ライター 渡辺 紀子
皆からの呼び名は、P(ぴい)。「食べるものなら、おいしくてもおいしくなくても愛おしい」を口上に、『&Premium』創刊時から食の連載「&food」を担当。