台湾スイーツ食べ比べ
独特な食感と甘さが自慢の台湾バナナを楽しむ。【&Taipei 台湾スイーツ食べ比べ 】December 12, 2022
栄養満点のオリジナルドリンクが看板の店。
台北には無数のドリンクスタンドがあるが、バナナドリンクに特化した店は珍しい。ここでは砂糖を加えず、市場で仕入れたバナナをはじめ、各種フルーツや野菜をふんだんに用い、栄養や味、食感のバランスを考えながら、オリジナルドリンクを次々と開発している。看板メニューのバナナミルクには黒ゴマ入りやオレオクッキー入りがある。ミルクは数種類を試した結果、バナナとの相性がいい高雄の小規模農家のものを使用。そのほか、ヨーグルトドリンクではお通じが良くなるというドラゴンフルーツを加えたものが人気だ。さらにミックスジュースには2~3種類の野菜とレモン、カシューナッツなどを加えており、野菜が苦手という方にも好評。いろいろな味にトライしてみたい。
ホワイ・バナナ・シャンチアオニョウナイツワンマイディエン
台北市中山區松江路330巷37‒1號 ☎0905‒917‒053 11:00~20:00 無休 バナナミルクは50元、ミックスジュースは80元~。
バナナ農園の4代目が開いたバナナスイーツ店。
店主の葉杰恩(イエ・チエエン)さんは屏東県の出身。1924年に曾祖父がバナナ栽培を始め、父親が農園を継いだが、現在は栽培はせず、近隣の農園で収穫されたバナナの熟成作業を請け負っている。この熟成作業がバナナのおいしさの決め手となっており、高い技術を要する。葉さん自身はもともとコーヒーロースターだったが、故郷のフルーツの価値を高めたいと創業。バナナ形のケーキは外側をチョコでコーティングし、黄色は鉄観音茶味のガナッシュにバナナ餡、緑色はレモン味のガナッシュにパイナップル餡を使用。緑のほうはあえて完熟していないバナナも加え、酸味を出すというこだわりようだ。また、砂糖や水を加えないバナナドリンクも、バナナの旨味が凝縮されているので、必ずオーダーしたい。
グオユエンシエンセン・ピントンサンハン
台北市大安區安和路112巷16號(信義安和店)☎02‒2700‒0321 11:00~20:00 日休 バナナケーキは各150元。新北市中和にも店舗あり。
文/片倉真理 写真/片倉佳史
※この記事は、No. 109 2023年1月号「&Taipei」に掲載されたものです。