台北の朝ごはん

ねっとり軟らかい、台南式で作られる中華ちまき。【&Taipei 台北の朝ごはん 】March 13, 2023

『王記府城肉粽(ワンチーフーツェンロウツォン)』の 「中華ちまき」。

一番人気の肉ちまき75元、魚つみれと大根のスープ60元。ねっとり軟らかい、台南式で作られる中華ちまき。<i>&Taipei 台北の朝ごはん </i>
一番人気の肉ちまき75元、魚つみれと大根のスープ60元。

さまざまな種類がある中華ちまき。こちらは台南出身のオーナーが30年近く前に開いたちまきの専門店で、現在は2代目が切り盛りしている。マチクの葉で生のもち米や肉、ピーナッツ、しいたけ、栗、卵黄などの具を包み、それを4時間かけて熱湯で煮るという、台南式のレシピで作られたちまきがいただける。提供されるスピードの速さはまるでファストフードのようだが、水煮されてねっとり軟らかくなったもち米ににじみ出る豚バラ肉の旨味が絡まる、本格的な一品。消化されにくいもち米も、水煮のおかげで「胃にもたれにくい」と評判なのだそう。醤油ベースの自家製だれをかけ、お好みでピーナッツ粉やパクチー、唐辛子のたれなどを合わせて食べるのがおすすめ。

王記府城肉粽 ワンチーフーツェンロウツォン

台北市松山區八德路二段374號 ☎02−2775−4032 10:00〜23:00 無休
https://www.wang-ji-1992.com
西門、民生社区にも店舗がある

※この記事は、No. 112 2023年4月号「&Taipei」に掲載されたものです。


台北在住ライター 近藤 弥生子

台北在住の編集・ライター。カルチャー界隈からオードリー・タンまで、生活者目線で取材し続ける。著書に『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)がある。

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