vol.17 イエルバブエナミントとメロンのゼリー – Herbal Sweets | 長田佳子の季節のハーブを愉しむお菓子。 | & Premium (アンド プレミアム)

長田佳子の季節のハーブを愉しむお菓子。

Herbal Sweets / August 20, 2021 vol.17 イエルバブエナミントとメロンのゼリー

自然からのいただきものであるハーブの力を取り入れて、心と体に優しく寄り添う「レメディ」のようなお菓子を作る〈foodremedies〉として活動する菓子研究家の長田佳子さん。砂糖にはない甘さやほのかに感じる苦味、鼻をくすぐるいい香り——。ハーブはそのときの心と体の状態によって、五感で感じ取るものが繊細に変化する奥深さを秘めた暮らしに役立つ植物です。そんな季節のハーブを使った長田さんオリジナルのお菓子のレシピを紹介するこの連載。第17回は「イエルバブエナミントとメロンのゼリー」をお届けします。

 

This Month's Herbal Sweets

「イエルバブエナミントとメロンのゼリー」

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イエルバブエナミントで作る、涼やかなゼリー。

「ミーン、ミンミンミンミー」という蝉の大合唱に耳を澄ます、真夏の昼下がり。命を燃やして一瞬一瞬を生きる蝉の姿を応援する一方で、少々夏バテ気味な日々を過ごす8月。気温は35℃も超えているというから無理もない。昼間にちょっと外に出ただけで、エネルギーは蝕まれるから、こんな時こそ、家で優雅にお菓子作り、というのも粋な感じがしていい。

さっぱりとした食べものを欲するシーズンは、 “喉越しが良いデザート”を作ってみたくなる。“夏の王様”といわれるメロンは、ちょうどいまが食べ頃。1玉購入したら、半分はそのまま生で食べて、半分はゼリーの材料に使ってみましょう。目にも涼しくなるような色を目指すために、アンデスメロンやマスクメロンなど、グリーンカラーのものがおすすめです。

香り高く、品のある甘さがあるメロンとマッチングが良いハーブは、イエルバブエナミント。ハッカのような爽快な香りが特徴的で、ハーブウォーターやモヒートにも使われることが多いです。

鍋に水、イエルバブエナミント、きび砂糖、アガーを弱火にかけてゼリーの素のベースを作ったら、あとはメロンピューレを混ぜて煮詰めるだけ。型に流して冷蔵庫で2時間以上しっかり冷やしたら出来上がり。型はこのために買わなくても、家にあるホウロウ素材の保存容器で代用してもOK。美的デザインにこだわりたい人は、好みの型を探してみるのも楽しい時間になるはず。

みずみずしくなめらかな口当たりのメロンゼリーは、果実をそのまま食べるより甘さ控えめで、アイスよりもヘルシー。軽く食べられるけれど、結構腹持ちもいいのでごはんが喉を通らない時に作ってみるのもおすすめです。イエルバブエナミントが余ったら、ハーブウォーターもぜひ、作ってみましょう。

イエルバブエナミント/シソ科の多年草ハーブ。「イエルバブエナ」とは、スペイン語で「良いハーブ」の意味。繁殖力が強く、初心者でも育てやすいハーブです。ハッカのような爽やかな香りが特徴。キューバ発祥のカクテル「モヒート」にも使われることでも知られています。モヒート、ハーブウォーター、ミントティーなどドリンクに入れるときは葉をつぶしながら加えると香りが一層引き立ちます。乾燥した葉をポプリにしてみたり、摘み取った葉を入浴時に入れてみたりしても、爽快感があります。
イエルバブエナミント/シソ科の多年草ハーブ。「イエルバブエナ」とは、スペイン語で「良いハーブ」の意味。繁殖力が強く、初心者でも育てやすいハーブです。ハッカのような爽やかな香りが特徴。キューバ発祥のカクテル「モヒート」にも使われることでも知られています。モヒート、ハーブウォーター、ミントティーなどドリンクに入れるときは葉をつぶしながら加えると香りが一層引き立ちます。乾燥した葉をポプリにしてみたり、摘み取った葉を入浴時に入れてみたりしても、爽快感があります。
 

レシピ ゼリーカップ3個分

・メロン中1/2玉 (正味220g程度) 
・水100ml
・アガー5g
・きび砂糖5g *果実の甘さにより調節を。
・イエルバブエナミント

 

How to cook

1.メロンを縦半分にカットし、スプーンで実を取り出したらミキサーにかけてピューレにする。
1.メロンを縦半分にカットし、スプーンで実を取り出したらミキサーにかけてピューレにする。
2.鍋に水とミントを入れ弱火にかけ、きび砂糖とアガーを合わせたものを少しずつ加えながらその都度かき混ぜる。
2.鍋に水とミントを入れ弱火にかけ、きび砂糖とアガーを合わせたものを少しずつ加えながらその都度かき混ぜる。
3.鍋のまわりがふつふつ沸騰してきたら中火にする。かき混ぜながら2分ほど火にかけ、「1」を加えさらに2分ほど煮詰める。
3.鍋のまわりがふつふつ沸騰してきたら中火にする。かき混ぜながら2分ほど火にかけ、「1」を加えさらに2分ほど煮詰める。
4.「3」を型に流し、型ごと水につけ粗熱が取れてきたら冷蔵庫へ入れて2時間以上しっかり冷やす。
4.「3」を型に流し、型ごと水につけ粗熱が取れてきたら冷蔵庫へ入れて2時間以上しっかり冷やす。
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photo: Hiroko Matsubara edit & text : Seika Yajima
ハーブ:まるふく農園 キッチンクロス提供:FLUFFY AND TENDERLY
器:安藤雅信ほか

菓子研究家 長田佳子

<プロフィール>

菓子監修 長田佳子〈foodremedies〉
菓子研究家。レストラン、パティスリーなどでの修業を経て、YAECAフード部門「PLAIN BAKERY」でメニュー開発、お菓子の製造を担う。2015年に独立。〈foodremedies〉という屋号でハーブやスパイスなどを使ったまるでアロマが広がるような、体に素直に響くお菓子を研究している。著書に『季節を味わう癒しのお菓子』(扶桑社)、『全粒粉が香る軽やかなお菓子』(文化出版局)などがある。7月より登録制による動画配信のお菓子教室を開催。
https://foodremedies.jp/

Latest Issue暮らしの中の、大人のスタンダード。2021.09.18 — 880円