パリジェンヌの4時のおやつ
日仏のマリアージュによって生まれた焼き菓子、ダコワーズ。【パリジェンヌの4時のおやつ】May 04, 2025
昼食も夕食も日本より遅いフランスは、おやつ時間も16時。パリジェンヌが普段食べているおやつを紹介します。
『寿月堂』のダコワーズ
―€4―

アーモンド風味のメレンゲを薄く焼き、クリームを挟んだ焼き菓子、ダコワーズ。その原型は、フランス南西部の温泉地ダクスに19世紀から伝わる焼き菓子「アンリ4世」だといわれる。昔はバタークリームと生地を何層も重ねたホールサイズのケーキだったが、現在のように小さなサイズになったきっかけは、日本人パティシエのアイデアだったとか。パリのパティスリーで働いていた三嶋隆夫さんが1979年、和菓子の最中から考案。小判形のサイズは食べやすく、その後日仏で一般的になった。まさに日仏のマリアージュである。パリ6 区の日本茶専門店『寿月堂』では抹茶の香り高いタイプが人気。9区のパティスリーへ特注する、この店の限定品だ。
