Eyes あの人が見つけたモノ、コト、ヒト。
GARMENTで新しい香りの楽しみ方を。 西谷真理子March 26, 2018
2018.03.26
GARMENTで新しい香りの楽しみ方を。
実はとても香水が好き。でもある香水専門家(男性)の前で好きな香水を列挙したら、男性を寄せ付けない匂いばかりですね、と言われた。香りの、実体がないのに記憶に強く残るところがいい。かつて、好きな香水は伊勢丹のメンズ館1階に売っていて、そこに通っては、紳士に好まれる香りに陶然となっていた。近頃は時代が私に寄り添ってきたのか、メンズ館の香水売り場は、2013年から本館に移り、パルファンコーナーとなって玄関左手の広い地所を得ている。心躍るニッチな香水ブランドはさらに拡張している。写真は、昨秋から加わった、日本人が作る香りのブランドGARMENTだ。服を着こなすように、その日の気分を、色のイメージの「ベース」と、個性付けしてくれる「フィルター」という香り各4種類から選んで、重ね付けしようと提案する。服の素材をチェックするように香りを嗅ぎ分けて、その日の気分を表現できたらすてきじゃない?
編集者 西谷 真理子
にしたに・まりこ/『装苑』『ハイファッション』の副編集長を経て、京都精華大学客員教授。編著に『ファッションは語りはじめた』『相対性コム デ ギャルソン』が。