今、台湾でしたいこと。

写真家の在本彌生さんが教えてくれた、「台湾好きの、2泊3日旅プラン」。March 07, 2025

台湾好きのあの人はどんな旅をしてる? アートや建築、歴史文化を巡ったり、屋台ごはんからスイーツまで豊かな食文化に触れたり。台北以外にも台中、台南へのショートトリップなど、6人の台湾通に、2泊3日を満喫する自分だけの旅プランを教えてもらった。

写真家の在本彌生さんが教えてくれた、台湾好きの、2泊3日旅プラン。

海と山、未知の台北を知る日帰り旅行。

これまで幾度となく旅している台北。少し郊外に足を延ばしてみたら、思いもかけぬ出合いと発見があって、いっそう台北を好きになりました。初日は市内から地下鉄とロープウェイを乗り継いでアクセスする南部の貓空(マオコン)地区へ。お茶の産地で、台北駅から1時間程度だというのに、緑あふれる茶畑が広がります。ハイキング気分で歩いていると、『貓空觀光茶園(マオコングワングワンツァーユエン)』『貓空茶屋(マオコンツァーウー)』など茶園や茶屋があって、中を歩いたり、お茶を飲んだり買ったり、のんびりと過ごせます。『四哥の店(スーガーダディエン)』では衣に茶葉を加えた天ぷらや茶葉を練り込んだ麺など「茶葉料理」を楽しめて、新しい料理の世界に開眼。疲れてもさっと台北市内に戻れる気軽さも魅力です。滞在は大安にある『EPISODEDaanTaipei(エピソード・ダーアン・タイペイ)』に。ロビーに台湾の懐メロやポップスのCDやLPがあって、部屋にあるオーディオで聴ける仕組みで素敵です。1日目は山に出かけたので、翌日は海へ。1時間ほどバスに揺られて着く金山温泉郷は日帰りの温泉スポットで、『舊金山總督溫泉(チョウチンサンツォントゥーウェンチュエン)』では海を望む露天風呂も楽しめます。炭酸泉や海底温泉、硫黄泉など、さまざまな泉質の温泉に入れて、近くの金山老街(チンサンラオチエ)では屋台の食べ歩きも。行列に誘われて食べたココナッツアイスとキャラメリゼしたピーナッツ、パクチーの入ったクレープは初めて食べる味で、すごくおいしい! 「市内から少し出るだけで未知の食に出合えるんだ!」と驚き、台北の奥深さを改めて知ったのでした。

My Taiwan Trip Plan在本彌生さんの2泊3日台湾旅プラン。

1日目
12:00
台北松山空港からタクシーで台北市街地へ。ホテル『EPISODE Daan Taipei』(忠孝復興)に荷物を預ける。

14:00
MRTとロープウェイを乗り継いで、台北市南部の文山區にある貓空地区へ。

14:30
『貓空觀光茶園』(貓空)に立ち寄り、茶畑を散策。

15:00
『貓空茶屋』(貓空)でお土産の茶葉を買ったり、お茶を飲む。

16:00
『四哥の店』(貓空)でランチ。茶葉を使った天ぷらなど、茶葉料理をいただく。

19:00
台北市内へ戻り、お腹がすいていれば軽く夕食。

21:00
『EPISODE Daan Taipei』に宿泊。

2日目
07:00
ホテル近くの店で軽めの朝食。

08:30
バスで金山温泉郷(新北)へ。

10:00
日本統治時代に作られたレトロな建築も魅力の『舊金山總督溫泉』(新北)で温泉を楽しむ。

14:00
金山老街をぶらぶら。屋台などを見て回る。

15:00
『金山廟口金包里鴨肉(チンサンミャオコウチンパオリーヤーロウ)』(新北)でシンプルに蒸した鴨肉を生姜と一緒に甘い台湾醤油につけて食べる鴨料理のランチを。

16:30
金山老街の屋台でココナッツアイスとキャラメリゼしたピーナッツ、パクチーの入ったクレープを食べる。

17:00
バスで台北市内に戻る。

19:00
夕食はホテル近くで軽めに済ませる。

21:00
『EPISODE Daan Taipei』に宿泊。

3日目
07:00
ホテル近くで軽めの朝食。

09:00
『秦家餅店(チンチアピンディエン)』(大安)で腐乳を買い、韮油餅を食べる。

10:00
『祥和蔬食(シアンフースースー)』(善導寺)で台湾流ベジタリアンランチ。

12:00
隣にあるブックカフェ『左轉有書(ゾウツワンヨウシュー)』(善導寺)に立ち寄り、台湾の本をチェック&コーヒーブレイク。

13:30
『信成油廠(シンツェンヨウツァン)』(雙連)にてお土産にごま油や芝麻醤(ズーマーチアン)(ごまペースト)などを購入。

15:00
ホテルに戻り、荷造りして台北松山空港へ。

紹介スポットをまとめたGOOGLE MAPはこちら

在本彌生 Yayoi Arimoto写真家

外資系航空会社で乗務員として勤務する中で写真に出合う。2006年よりフリーランスの写真家として本格的に活動を開始し、主に衣食住をテーマに世界中を旅する。作品集に『わたしの獣たち』(青幻舎)、『熊を彫る人』(小学館)など。

illustration : Harper Ouk(vision track) text : Yuriko Kobayashi edit : Chizuru Atsuta cooperation : Fumi Yoshida,Mari Katakura

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