Music

シンガーソングライター・堀込泰行さんが選ぶ土曜の朝と日曜の夜の音楽。vol.3November 17, 2023

November.17 – November.23, 2023

Saturday Morning

Title.
Nice Folks
Artist.
The Fifth Avenue Band
「Nice Folks」という言葉の通り、才能あふれる素晴らしいミュージシャンの集まりであるフィフス・アヴェニュー・バンド。この曲に溢れる風通しの良さは、まさに土曜日の朝にピッタリだと思う。イントロからして、開け放った窓からの風にカーテンが踊るようなワクワク感で満ちている。これから友人や恋人に会う予定のある時などは、支度をする際の最高のBGMになるだろう。サウンドはアコースティックで優しく、幾重にも折り重なるコーラスは優しい陽差しを思わせる。出かける前の慌ただしさすらゴキゲンに感じてしまう、どこまでも無邪気で楽しい曲。
アルバム『The Fifth Avenue Band』収録。

Sunday Night

Title.
Dance With Me
Artist.
Orleans
日曜日の夜に、「一緒に踊ろうよ」と歌っているこの曲をなぜ選んだのか? それは、この曲からメラメラした感情やギラギラとした下心を感じないから。「踊ろよベイベー!」的な感じであれば、いかにも「週末の夜」向けの音楽になるのかもしれない。ただ、この曲はメロディとハーモニー、そして演奏がひたすら美しく、聴いているとその音楽的な世界に包み込まれてしまって、曲中で繰り返される「Dance With Me」と言う文句も押し付けがましくなく、「PTA公認」のような清潔感が漂っている。なので、「週末の夜に心穏やかに音楽を聴いて過ごしたい」となった時に、ちょっと緩やかに体が横揺れする感じのこの曲はうってつけなんじゃないかと思う。
アルバム『Dance With Me』収録。
&Music / 土曜の朝と日曜の夜の音楽 Ⅱ

&Music / 土曜の朝と日曜の夜の音楽 Ⅱ

音楽好きの“選曲家”たちが月替わりで登場し、土曜の朝と日曜の夜に聴きたい曲を毎週それぞれ1曲ずつセレクトする人気連載をまとめた「&Music」シリーズの第2弾。 23人の選曲家が選んだ、週末を心地よく過ごすための音楽、全200曲。 本書のためだけにまとめた、収録作品のディスクガイド付き。

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シンガソングライター 堀込泰行

1997年、兄弟バンド「キリンジ」のVo/Gtとしてデビュー。2013年4月12日 同バンドを脱退し、以後ソロアーティストとして活動を開始。14年11月19日 シングル「ブランニュー・ソング」でソロデビュー。現在までにコラボレーションEP『GOOD VIBRATIONS』を2作、フルアルバムを3作、2023年8月16日には、最新EP『星屑たち』をリリース。代表曲はソロ作「Sunday in the park+STUTS」「WHAT A BEAUTIFUL NIGHT」やキリンジ時代の「エイリアンズ」「スウィートソウル」、馬の骨の「燃え殻」など。希代のメロディメーカーとして業界内外からの信頼も厚く ポップなロックンロールから深みのあるバラードまで、 その甘い歌声は聴くものを魅了し続けている。

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