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シンガーソングライター、ギタリスト Mei Semonesさんが選ぶ土曜の朝と日曜の夜の音楽。vol.2May 09, 2025

May.09 – May.15, 2025

Saturday Morning

シンガーソングライター、ギタリスト Mei Semonesさんが選ぶ土曜の朝と日曜の夜の音楽。vol.2
Title.
Conception l
Artist.
Kurt Rosenwinkel, Michael Kanan, Joe Martin, Tim Pleasant
この「Conception l」のレコーディングバージョンは本当に好きです。カート・ローゼンウィンケルとマイケル・カナンがギターとピアノで一緒にメロディーを演奏します。バランスが良くて、とても好きです。その後のソロも、もちろん素晴らしいので、聴いていてインスパイアされます。私もちょっと前、このメロディーを彼らのレコーディングバージョンから学びました。これからもっとコードやソロの部分も練習したいと思っています。カート・ローゼンウィンケルのアルバムの中では、このアルバムが特にお気に入りで、大学時代からずっと聴いています。このメロディーを聴くと、気持ちがリフレッシュされるので、1週間の終わりの土曜日の朝に聴くのにちょうど良い曲だと思いました。
アルバム『Intuit』収録。

Sunday Night

シンガーソングライター、ギタリスト Mei Semonesさんが選ぶ土曜の朝と日曜の夜の音楽。vol.2
Title.
Maria Ninguém
Artist.
João Gilberto
「Maria Ninguém」は最近良く聴いている曲です。このアルバムは前から何回か聴いていたのですが、2週間ぐらい前に、改めてこの曲の魅力に気付きました。最初の30秒を聴くだけで穏やかな気持ちになれるので、ちょっと落ち込んでいるときとか、ストレスが溜まっているときによく聴いています。特に気に入っている所は、イントロのソロヴォーカルと、最後の方の歌詞のない即興ヴォーカルです。ギターのゆったりしたリズムもとても好きです。私はジョアン・ジルベルトの率直な歌い方が素敵だと思っていて、自分もそのスタイルに影響を受けています。この曲を聴くと、しっかり休めた気分になれると思うので、週が始まる前の日曜日の夜に聴くのがお勧めです。
アルバム『Chega De Saudade』収録。
&Music / 土曜の朝と日曜の夜の音楽 Ⅱ

&Music / 土曜の朝と日曜の夜の音楽 Ⅱ

音楽好きの“選曲家”たちが月替わりで登場し、土曜の朝と日曜の夜に聴きたい曲を毎週それぞれ1曲ずつセレクトする人気連載をまとめた「&Music」シリーズの第2弾。 23人の選曲家が選んだ、週末を心地よく過ごすための音楽、全200曲。 本書のためだけにまとめた、収録作品のディスクガイド付き。

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シンガーソングライター、ギタリスト Mei Semones

アメリカ・ブルックリン在住のソングライターでギタリスト。インディー・ロック、ボサノヴァ、ジャズ、チェンバー・ポップを融合させた卓越したギターのテクニックが際立つ斬新でパワフルな表現で、⼀躍注⽬されるアーティストに。2024 年にリリースされたEP『カブトムシ』は、豊かなサウンドやハーモニーを織り交ぜ、愛について様々なステージから想いを巡らせ、⾼く評価された。全⽶を精力的にツアーし、熱⼼なファンを獲得し、待望のデビュー・アルバム『アニマル』をリリース。タイトルの『アニマル(Animaru)』は英語の”Animal”の⽇本語読みで、⾃分の直感への深い信頼を表現。さらに、⾃分の弱さもさらけ出し、斬新で⾃⼰肯定感に満ちた、類を⾒ない曲を集めた作品となっている。メイ・シモネスのデビュー・アルバム『アニマル』は、2025 年5⽉2⽇〈Bayonet Records〉よりリリースされる。

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