BOOK 本と言葉。
本屋が届けるベターライフブックス。『一銭五厘の旗』花森安治 著(暮しの手帖社)選・文 / スロウな本屋 / September 23, 2021
This Month Theme暮らしの中でずっと大切にしている本。
「暮しのなかで美しいものへの感覚を洗練させるには、ふだん美しいものに接していなければならない」と説く花森安治。美しいものとは、いったい何だ? 手に取って触れられるもの、数値化できるものだけではなさそうだ。「昨日そうしたから今日もそうする。ひとがそうしているから、じぶんもそうする。それはらくかもしれないが、それでは生きてゆく甲斐がないのである」「どんなわかりきったことでも、一度じぶんの手で受けとめて、じぶんなりに考えてみて、ほんとにそうなのか、じぶんでたしかめる」いいね! の数でもランキングでもなく、「素直に、美しいものを美しいとみる、その感覚」を私たちは忘れないでいたい。
BOOKSHOP スロウな本屋
「ゆっくりを愉しむ」をコンセプトに、店主が選んだ絵本と暮らしの本が揃う新刊書店。
岡山駅からほど近い静かな住宅街に戦前から残る木造長屋を店主自ら改装。畳敷きの
店内でゆったりと好きな本を選ぶことができる。ワークショップを開催し、本を通じて、
ひと、モノ、コトを繋げていくことを大切にしている。
住所:岡山県岡山市北区南方2-9-7
営業時間:11:00 - 19:00
定休日:火、水、木曜