BOOK 本と言葉。
本屋が届けるベターライフブックス。『いっぽんの鉛筆のむこうに』 谷川俊太郎 文 坂井信彦ほか 写真 堀内誠一 絵(福音館書店)選・文 / 無用之用 / October 08, 2020
This Month Theme誠実なつくり手に出合える本。
「誠実なつくり手に出合える本」と聞いて、真っ先に浮かんだのがこの絵本。タイトルの通り、いっぽんの鉛筆のむこうが見える本なのですが、その“むこう”にはとてつもなく広く深い世界が広がっています。一見、鉛筆を作るために誠実に働く人たちの本かと思いきや、それだけではありません。皆、様々な関わり方で確かに鉛筆を作ってはいるのだけれど、誠実な働きのその先には家族や生活があることが見えてきます。たとえ目的は違えども、誠実な思いや働きは必ず何かを生み出す、そう感じさせられる一冊です。
muyonoyo 無用之用
2020年6月に古書と新刊を取り揃えた本屋をオープン。直ぐ役には立たないが、頭の奥底に留まり、読み手の未来を切り拓く新しい着想を生み出す無用の知恵が詰まった「無用之本」をテーマに選書。
東京都千代田区神田神保町1-15-3サンサイド神保町ビル3F
営業時間:12:00〜20:00(金曜は21時まで営業)
定休日:月曜