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選・文 / 1003 / January 13, 2022 本屋が届けるベターライフブックス。『喫茶とインテリア west 喫茶店・洋食店 33の物語』BMC 著 西岡潔 写真(大福書林)

This Month Themeおいしいお茶、おやつに出合う本。

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高度経済成長期、日本各地で喫茶店や洋食店が次々に開業した。手間とコストを惜しまずに設計、施工されたぜいたくな空間は、現在もなお喫茶店を愛する人々を魅了し続けている。この本では、大阪・京都・和歌山・兵庫の関西4府県にある、開業当初の精神とインテリアをそのままに営業する33の店を取り上げる(中にはすでに閉業した店もあり)。タイル貼りの床、宮殿のような柱が立ち並ぶ店内、壮麗なシャンデリアなど、個性あふれる店舗をオールカラーの美しい写真で紹介。細部までこだわり抜かれた店内で、今この時も客席に座り珈琲を楽しむ人々がいる、その景色を見てみたい。次の休みはどの店でお茶を飲もうか。


選・文 / 1003 / January 06, 2022 本屋が届けるベターライフブックス。『L.M.モンゴメリの「赤毛のアン」のクックブック 料理で楽しむ物語の世界』ケイト・マクドナルド、L.M.モンゴメリ 著 岡本千晶 訳(原書房)

This Month Themeおいしいお茶、おやつに出合う本。

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世代を超えて読み継がれる名作『赤毛のアン』。初めて読んだ時に印象に残ったのは、作中に登場するさまざまなお菓子たち。イチゴ水にきいちごパイ、プラムプディングにレヤーケーキ。単語だけでは想像もつかない外国の食べ物に心ときめかせたのは、きっと私だけではないはず。そんなお菓子が実際に作れるレシピ集の著者は、『赤毛のアン』作者、L.M.モンゴメリの孫娘。『赤毛のアン』に出てくるお菓子や料理はもちろん、モンゴメリのキッチンから生まれたレシピも収録されている。随所に差し込まれたプリンスエドワード島の美しい風景もあいまって、グリーン・ゲイブルスでアンたちとお茶を楽しんでいる気分になれる一冊。


選・文 / 1003 / December 30, 2021 本屋が届けるベターライフブックス。『チョコレート戦争』大石真 作 北田卓史 画(フォア文庫)

This Month Themeおいしいお茶、おやつに出合う本。

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「うまかった。舌がしびれ、口じゅうがとろけそうなほど、そのエクレールはうまかった」(p.80)。クリームがあふれ出さないように稲妻(エクレール)の早さで食べるもの、というエクレアの語源を知ったのはこの本だ。町一番の洋菓子屋「金泉堂」を舞台に、やってもいない事件の犯人にされた少年が、理不尽な大人たちに剣ではなくペンで立ち向かう物語。最終章ですべての伏線が回収され、結末に向かうさまは爽快。内容もさることながら、随所に出てくるシュークリームやクッキーの描写のおいしそうなこと! 読んだ後には洋菓子が食べたくてたまらなくなること間違いなし。


選・文 / 1003 / December 23, 2021 本屋が届けるベターライフブックス。『焼くだけのお菓子』(ベターホーム協会)

This Month Themeおいしいお茶、おやつに出合う本。

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いつから私の手元にあったのだろう。もう20年以上愛用しているお菓子作りの本。タイトル通り、焼成後に手を加えるレシピはほとんどなく、あるとしても粉砂糖をふったり、シロップを染み込ませたりするだけ。家にいながら焼きたてのお菓子は食べたいけれど、なるべく手間なく作りたい。そんな時に頼れる1冊。カトルカールとホットケーキミックスで作るバナナケーキは手順も簡単で何度作ったか数えきれない。クッキーやショートブレッドのレシピのしめくくりに毎回出てくる「さめればサクッとかたくなってきます」という一文は、実用的なコメントながらおいしく焼けるおまじないでもあるかのようだ。


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2015年神戸元町に1003 (センサン)をオープン。古本、新刊、リトルプレスを扱っている。2020年12月19日より、阪神・JR元町駅東口より南に徒歩6分の新店舗に移転。神戸にまつわる本の取り扱いも。
住所:神戸市中央区栄町通1-1-9 東方ビル 504号室
営業時間:12:00 – 19:00
定休日:火、水曜 


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Latest Issue花を飾る、緑と暮らす。2022.04.20 — 880円