TRAVEL あの町で。
今も昔も惹かれる、愛らしいクッキー。京都さんぽ部部長の、 新旧お土産帖。April 23, 2024
十分に街歩きを楽しんだなら、間違いのない土産を手に入れて旅を締めくくりたい。本誌連載「&Kyoto」の「京都さんぽ部」部長で、現地在住のライター、コーディネーターの大和まこさんが教えてくれたのは、寿司や菓子、雑貨、縁起物といった8つのジャンルの新旧いい土産。長きにわたり愛される定番から、歴史を引き継ぐ名品、老舗が手がける新ブランドのアイテムに、この数か月のうちに発売されたばかりのものまで、古都だからこそ生まれた古きと新しきの違いを味わえる品々。帰りの新幹線から旅の余韻に浸れ、家に帰れば楽しい時間を振り返りたくなる、充実のラインナップです。
今も昔も惹かれる、愛らしいクッキー。
フィナンシェやマドレーヌ、カヌレなど種類豊富な焼き菓子のなかでも、土産にするならルックスが大切。地の恵みを伝えてくれる新店と、京都といえばの洋菓子店が手がける、キュートなクッキーを紹介したい。
京丹波町で地元素材もふんだんに、有機栽培や無農薬の菓子を作る『菓歩菓歩 本店』。2022年に京都市内に開いた『菓歩菓歩 京都御所西店』は京都御苑が目の前のロケーションで、焼き菓子と生菓子を揃える。オッキ ディ ブエと呼ばれる季節の自家製ジャムを使ったクッキーをはじめ、サブレはどれも優しい味わい。
明治40(1907)年に創業した『京都村上開新堂』は、今も京都に残るもっとも古い洋菓子店。昭和30年頃から作られ始めたロシアケーキは、少しソフトな生地のクッキーだ。アプリコット、レーズン、ブドウジャムサンド、ゆずジャムサンド、チョコレートの全5種類。トッピングで異なる食感も楽しみたい。エジプトの壁画をモチーフにした包装紙も、土産としての喜びを添えてくれる。
「京都さんぽ部」部長、ライター、コーディネーター。 大和 まこ
「京都さんぽ部」部長。ライター、コーディネーター。京都ライター歴も26年に。創刊時から続く連載「&Kyoto」は2024年に丸10年、120回目を迎えて継続中。京都の景色や、食べたもの、買ったものをInstagram(@makoyamato)で発信している。