台湾スイーツ食べ比べ

July 18, 2022 「ジェラート」&Taipei 台湾スイーツ食べ比べ

豊富なメニューを誇る実力派ジェラート店。

「ジェラート」
 台湾で冷たいデザートといえば、誰もが「かき氷」を思い浮かべるが、最近は本格的なジェラートを楽しめる店が増えている。フレーバーはバラエティに富み、台湾産の食材を用いたものも多い。特にマンゴーやグァバ、パッションフルーツなど、旬のフルーツを用いたものは、素材そのもののおいしさをストレートに味わえる。今回紹介するのはフランスで洋菓子を学んだというウィルソン(陳謙璿)さんが開く『Double V』。世界大会で準優勝に輝いた実績を持ち、今春には台湾初のジェラートに関する書籍も出版したという若き実力者だ。もう一軒は3種類のマンゴーを用いたジェラートが話題の『駱師傅法式冰淇淋之家』。こちらも知る人ぞ知る名店だ。2軒それぞれのおいしさの秘密に迫ってみたい。
 
舌の上でじっくり味わいたいグラース。

舌の上でじっくり味わいたいグラース。

「グラース」と呼ばれるフランス式ジェラートに魅せられたオーナーの店。カスタードクリームをベースにしているのが特色で、乳化作用が2倍といわれる烏骨鶏の卵と、花蓮の牧場から直接取り寄せた生乳を用い、滑らかな食感に作り上げている。2009年の開店以来、日々研究を重ね、数多くのフレーバーがあり、そのなかで8~10種類を常備。夏場のおすすめは産地直送の3種類のマンゴーを使ったもの。濃厚な香りと甘さで知られる愛文マンゴーと、洗練された風味の夏雪マンゴー、そして繊維は多いが香りのよい土マンゴーだ。口に含んだ瞬間から味が変化し、喉を通った後の余韻も楽しめる。そのほか、お酒好きの店主が研究し続けているジンやラムといったアルコール入りもおすすめだ。

 
駱師傅法式冰淇淋之家
(フランスラクダ アイスクリームの家)

台北市信義區永吉路30巷101弄10號 ☎02‒2766‒0108 12:00~20:00 無休 シングル100元、ダブル150元、酒入りは+20元。ドリンクも提供。

駱師傅法式冰淇淋之家(フランスラクダ アイスクリームの家)
 
業界を牽引する存在の絶品ジェラートの店。

業界を牽引する存在の絶品ジェラートの店。

 大人から子どもまで幅広い人気を誇る名店。店主のウィルソンさんは業界全体のレベルを上げる努力を続けており、ジェラート講座を開くなど、自分の技術や知識を惜しみなく披露している人物だ。店では冷凍ケースの温度管理やヘラの扱い方も考え尽くされている。滑らかでクリーミーな食感のジェラートはフランス菓子の要素も取り入れており、重層的な味わい。さらにクッキーもトッピングされており、食感の変化も楽しめる。6年前の創業以来、すでに520種類を開発しており、そのなかから日替わりで9種類を提供。写真はバニラ味とサボテン味、コーヒー味と紅心グァバ味。サボテンは澎湖島産のもの、コーヒーは世界的な評価を得ている台北のカフェ『Simple Kaffa』の豆を使用。

 
Double V
ダブル・ヴィー

台北市大安區延吉街234號 ☎02‒2701‒0325 15:00~21:00(土13:30~) 日月火休 1 カップ135元(2種類まで味を選べる)、コーヒーも提供。

Double V ダブル・ヴィー

文/片倉真理 写真/片倉佳史
※この記事は、No. 104 2022年8月号「&Taipei」に掲載されたものです。


台北在住ライター・コーディネーター 片倉真理

1999年から台北に暮らす。台湾に関する書籍の執筆、製作のほか、雑誌のコーディネートなども手がける。台湾各地を隈なく歩き、料理やスイーツから文化、風俗、歴史まで幅広く取材。著書に『台湾探見』、共著に『台湾旅人地図帳』(共にウェッジ)、『食べる指差し会話帳』(情報センター出版局)など。

instagram.com/marikatakura

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