台北の朝ごはん
味変して楽しもう、3代続く汁なし麺の名店『樺林乾麵』。【台北の朝ごはん】July 14, 2025
『樺林乾麵 ホアリンガンミエン』の「乾麵」(ガンミエン)。

総統府や最高法院など重要な政府機関の近くに位置する小南門エリアには、「福州乾麵」と呼ばれる汁なし麺の店が多数存在する。中国大陸の福建省福州から移ってきた人々が故郷の味を食べられるよう店を出したのが始まり。なかでも3代続く『樺林乾麵』はシンプルながらも絶妙な味わいで、常連客の多い名店だ。モチモチの麺にラードと黒酢をかけ、ネギを散らしただけの乾麵は出されたらすぐによく混ぜ、まずはオリジナルの味をいただこう。途中から自家製ラー油や、ラー油を作る過程でできたカリカリの辣椒を入れて味変するのが通の食べ方。ワンタン、魚のつみれ、半熟卵が入ったスープ「綜合湯」(65元)を頼み、半熟卵と麺を混ぜて食べるのもおすすめ。
樺林乾麵 ホアリンガンミエン
台北市中正區中華路一段91巷15號 ☎02−2331−6371 7:30〜14:30 土日休 https://www.facebook.com/profile.php?id=100064111240032
台北在住ライター 近藤 弥生子

台北在住の編集・ライター。カルチャー界隈からオードリー・タンまで、生活者目線で取材し続ける。著書に『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)がある。