台北の朝ごはん

おぼろ状の豆乳スープ「鹹豆漿」は、優しい味わい。【&Taipei 台北の朝ごはん】June 09, 2025

『江家牛肉麵 ジャンジャーニョウロウミエン』の「鹹豆漿」(シエントウチアン)。

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鹹豆漿(45元)と、燒餅にネギ入り卵焼きを挟んだもの(50元)。

台湾の伝統的な朝食店といえば、豆漿(豆乳)と蛋餅、燒餅、小籠包や蘿蔔糕といった各種軽食を提供するタイプの店で、ローカルの多くは自宅や会社近くに行きつけがある。私が通っているのは、早朝から深夜まで営業しているこちら。自家製豆漿が新鮮でおいしいので、しょっぱい豆乳スープ「鹹豆漿」を。温かい豆漿に酢を加え、おぼろ状になったところに、砕いた油條、大頭菜の漬物、魚でんぶ、干しエビといった具材を合わせたもの。温度はぬるく、薄味で油っぽさもないので、胃腸をゆっくり起こす感じの朝食メニュー。タンパク質が豊富なのもうれしい。味は各自で調整するのが多様性社会の台湾スタイル。濃い味が好みなら、醤油やラー油などを加えていただこう。

江家牛肉麵 ジャンジャーニョウロウミエン

光復店/台北市大安區光復南路240巷1號 ☎02−2772−0642 6:00〜翌2:00 無休 https://www.facebook.com/profile.php?id=100090011383690

※この記事は、No. 139 2025年7月号「&Taipei」に掲載されたものです。


台北在住ライター 近藤 弥生子

近藤弥生子
台北在住の編集・ライター。カルチャー界隈からオードリー・タンまで、生活者目線で取材し続ける。著書に『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)がある。

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