台北の朝ごはん

もっちり皮に肉餡とタレのマッチが癖になる、肉圓 (ロウユエン) 。【&Taipei 台北の朝ごはん 】January 13, 2025

『正阿財彰化肉圓 ヂェンアツァイジャンホワロウユエン』の「肉圓」(ロウユエン)。

肉圓が 2 つ入った「大」90元。魚つみれのスープ30元。

 台湾人がこよなく愛する小吃のひとつ、「肉圓」。台北では珍しく肉圓発祥の地・彰化を看板に掲げるこちらは、朝から行列の絶えない超人気店だ。でんぷん粉で作られた半透明のぷるぷる皮は、一度蒸してから軽く揚げることで香ばしくもっちりとした仕上がりに。中には脂身少なめの豚肉と、シャキシャキ食感のタケノコが入っている。そこにおろしニンニク、醤油だれ、甘辛タレ「甜辣醬」とパクチー、お好みで唐辛子のタレ「辣醬」を添えていただけば、口の中でさまざまな味わいが交わり、なんとも言えないおいしさに。家族の食事を買いにきたであろう地元客が、自分だけはイートインで食べる姿をよく見かける。出来たてをその場でいただくのがローカルスタイルだ。

正阿財彰化肉圓 ヂェンアツァイジャンホワロウユエン

台北市中山區龍江路21巷13號 ☎02‒2751‒7426 8:30~13:30(売り切れ次第終了)日休 売り切れる前、だいたい11時前に訪れるのがおすすめ。

※この記事は、No. 134 2025年2月号「&Taipei」に掲載されたものです。


台北在住ライター 近藤 弥生子

台北在住の編集・ライター。カルチャー界隈からオードリー・タンまで、生活者目線で取材し続ける。著書に『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)がある。

yaephone.com

Pick Up 注目の記事

Latest Issue 最新号

Latest Issuepremium No. 134明日を生きるための映画。2024.12.20 — 960円