台北の朝ごはん
秋冬に食べたい、トウキスープのにゅうめん。【&Taipei 台北の朝ごはん 】December 09, 2024
『素食素緣 スーシースーリュー』の「當歸麵線」(ダングイミエンシエン)。
日本でも生薬としてなじみのある「トウキ」は、台湾では「當歸」といい、中医薬だけでなくスープなどの食事にも用いられる。台北を代表する市場の一つ、濱江市場エリアで2代続くベジタリアン食堂では、栄養たっぷりのトウキスープに各種の麺を入れたメニューが朝から提供されており、常連客が後を絶たない。私のお気に入りは台湾版の素麺「麵線」を入れたもの。ほんのり赤みがかったやや太めの麵線は、金針花やワカメ、もやしと共に食感が良いのが特徴。大きな茶色の具は小麦粉で作られた「麵丸」、ベジタリアン食材だ。ナツメやクコの実の甘さが溶け出したスープは飲みやすく、フレッシュなパクチーの香りも相まって、最後まで飲み干すと体がポカポカに。
素食素緣 スーシースーリュー
台北市中山區龍江路370巷26號 ☎0918‒558‒037 6:30~12:30 月休(市場の休みに連動して不定期で木休) イートイン可。
※この記事は、No. 133 2025年1月号「&Taipei」に掲載されたものです。
台北在住ライター 近藤 弥生子
台北在住の編集・ライター。カルチャー界隈からオードリー・タンまで、生活者目線で取材し続ける。著書に『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)がある。