台北の朝ごはん
年間2200万本を売り上げる、国民食の焼き芋。【&Taipei 台北の朝ごはん 】February 12, 2024
『全家便利商店 チュエンチアピエンリーサンディエン』の 焼き芋。
「良質なでんぷんを摂ろう」といった健康意識の高い人々に幅広く支持されているのが、台湾ファミリーマートの焼き芋。「夯番薯」(夯は有名、番薯はさつまいもの意味)という名称で2007年に発売され、一昨年は台湾の人口約2300万人に近い2200万本を売り上げたという人気ぶり。使用されるのは主に「台農57号」という最もポピュラーな品種で、台南最大の芋農家と専属契約し、生産から販売までワンストップの管理体制を確立している。各店舗に届けられた芋を生の状態から360℃の高温で焼くことで、本来の甘味と香りを引き出した状態で保温される。お好みの芋を選んだら備え付けの紙袋に入れて、レジで量り売りしてもらうというしくみ。ぜひ一度お試しを。
全家便利商店 チュエンチアピエンリーサンディエン
全台湾で約4200店舗以上で取り扱いがある。焼き芋の販売時間は7〜23時。12月から4月くらいまでが生産のピークで食べ頃を迎える。
※この記事は、No. 123 2024年3月号「&Taipei」に掲載されたものです。
台北在住ライター 近藤 弥生子
台北在住の編集・ライター。カルチャー界隈からオードリー・タンまで、生活者目線で取材し続ける。著書に『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)がある。