台北の朝ごはん

千切り大根がたっぷり入った、揚げ焼きおやき「蘿蔔絲餅 (ローボースービン) 」。【&Taipei 台北の朝ごはん 】October 10, 2022

『溫州街蘿蔔絲餅達人(ウェンツォウジエローボースービンダーレン)』の
「蘿蔔絲餅(ローボースービン)」。

蘿蔔絲餅は1個35元。出来たては持つのもやっとなほどアツアツ!
蘿蔔絲餅は1個35元。出来たては持つのもやっとなほどアツアツ!

 国立台湾師範大学のすぐ近くでいつも行列ができているのは、千切り大根がたっぷり入ったおやきを揚げ焼きした「蘿蔔絲餅(ローボースービン)」の老舗専門店。店先のこんもり盛られた千切り大根が目印だ。たっぷりの大根を分厚い皮で包んだらお行儀よく並べ、一つずつ油のたっぷり入った鉄板に置いていく。きつね色になるまでこんがりと揚げ焼きしたら出来上がり。飛ぶように売れる。1個でお腹いっぱいになるほどの大ボリュームなのだが、中身が大根なので、そこまで罪悪感はない。「蘿蔔絲餅」は決して珍しい食べ物ではないものの、この店の外がパリッとしていて中はふっくらした皮と、ふんだんに入ったシャキシャキの大根の組み合わせは別格だ。たまに無性に食べたくなる。

溫州街蘿蔔絲餅達人 ウェンツォウジエローボースービンダーレン

台北市大安區和平東路一段186‒1號 ☎02‒2369‒5649 7:00~20:00 日休
Facebook: 溫州街蘿蔔絲餅達人

※この記事は、No. 107 2022年11月号「&Taipei」に掲載されたものです。


台北在住ライター 近藤 弥生子

台北在住の編集・ライター。カルチャー界隈からオードリー・タンまで、生活者目線で取材し続ける。著書に『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)がある。

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