台北の朝ごはん
甘さと旨味がじゅわっと広がる、野菜まん。【&Taipei 台北の朝ごはん 】June 13, 2022
『極品光復素食包子店(チーピングワンフースーシーパオツディエン)』の
「野菜まん」。
店名にある「素食(スーシー)」はベジタリアン食、「包子(パオツ)」は中華まんの意。店先で包まれ、蒸し上がったばかりの包子は絶品で、ベジタリアンに限らず、台北中の食いしん坊たちにその名を知られる、野菜まんの専門店だ。看板メニューは、カラシナの一種「雪裡紅(シュエリーホン)」がたっぷり入ったもの。独特の辛味が癖になる。日本人の口に合うのは「キャベツまん」や「大根まん」かもしれない。10種類以上ある野菜まんはどれもさっぱりした味付けで、千切りやみじん切りにされた野菜がこれでもかというくらいふんだんに入っている。店内にイートインスペースはないが、徒歩10分ほどの場所にある「国父紀念館」のベンチに腰をおろし、台北101を眺めながら頬張ってみてはいかがだろうか。
極品光復素食包子店 チーピングワンフースーシーパオツディエン
台北市信義區光復南路419巷95號 ☎02‒8780‒1949 6:30~13:00 月休 Facebook: 極品光復素食包子店
※この記事は、No. 102 2022年7月号「&Taipei」に掲載されたものです。
台北在住ライター 近藤 弥生子
台北在住の編集・ライター。カルチャー界隈からオードリー・タンまで、生活者目線で取材し続ける。著書に『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」自分、そして世界との和解』(KADOKAWA)がある。