ベターライフが見つかる店。
〈エンダースキーマ〉が手がける初のリペア専門店『circulation』で見つけた、ベターライフを叶えてくれる3つのこと。April 18, 2024
『アンド プレミアム』が創刊以来大切にしてきた「ベターライフ=より良き日々」という考え方。その世界観を叶えるショップを巡る連載が新たにスタート。第1回目は、今年2月に東京・恵比寿にオープンした、〈エンダースキーマ〉が手がける初のリペア専門店『circulation』を訪ね、ベターライフを叶えてくれる3つのポイントを見つけました。
01 直接対話をしながら、パーソナルな提案を受けられる。
恵比寿の裏路地にある、一見ガレージのような空間の奥に広がる靴の修理工房。〈エンダースキーマ〉の旗艦店『スキマ 恵比寿』の向かいに位置するここは、ブランドが掲げる“循環”を体験することができる場所だ。
2010年に柏崎亮がスタートさせた〈エンダースキーマ〉は、職人の確かな技術とモダンなアイデアを掛け合わせた、上質で唯一無二のデザインのレザー製品を届けるブランドだ。そんなブランドが2023年に立ち上げたプロジェクトが店名にも冠した「circulation」。「リペア」「リセール」「カスタム」「ワークショップ」の4つを軸として、プロダクトを循環させ、長く愛してもらうことを目指す。ともすれば、今も毎シーズンさまざまな新作プロダクトをローンチするブランドにとっては、リペアをして長く使用することを促すのは、生産的ではないのかもしれない。それでも、今回のフィジカルストアをオープンした理由を、PRの井上恵さんはこう話す。
「“循環”というテーマは、デザイナーの柏崎が長らく大切にしていたテーマです。我々が作っているのは完成品としての製品ではなく、“人が履くこと、使うことで完成していく”という考えでものづくりをしているので、ケアしながら長く使う、自分らしいプロダクトに育てていくというのは、ずっと伝えたい想いではありました。ブランドとして、これまで修理は承っていましたが、お客様に足を運んでいただき、直接相談できる場は初めて。対話を通して、より多くの人が革製品を愛し、プロダクトを長く愛用するきっかけとなればと思っています」
02 レザー製品からスニーカーまで、さまざまな修理に高い技術で対応してくれる。
“循環”のために現在提供しているプログラムは4つ。ケアすることでモノを長く使えるように、愛せるようになる「リペア」、人が使い、その人なりの完成品になったプロダクトを新たな使い手に届ける「リセール」、アーカイブの製品を新しい解釈で再構築する「カスタム」。また、昨年『スキマ 恵比寿』にて〈フライターグ〉とのコラボレーションを行ったように、顧客が自らの手を動かし、自分だけのプロダクトを完成させる「ワークショップ」も開催していく。
「リペア」は〈エンダースキーマ〉の製品だけでなく、他社の革靴、ピンヒールやパンプスなどのレディースシューズ、スニーカーも受け付けてくれる。壊れた箇所を直すだけでなく、破けがちなスニーカーの踵の内側をレザーに張り替えて補強するというような、より長く大切に使うためのリペアも可能だ。修理だけではなく靴作りの知識を持ち、当然ながら修理の経験も豊富な専任の職人が常駐しているため、直接コミュニケーションをとりながら、自分が求めるリペアの相談ができる。〈エンダースキーマ〉の製品以外もリペアを受け付けるところにも、ブランドが目指す“循環”への強い思いを感じる。それを可能とする確かな技術もここにはある。
03 「リペア」「カスタム」「リセール」、異なる魅力のプログラムを通して、モノを愛する心を育む。
長く履く、使うからこそ愛着を持てるし、愛着があるからこそ長く付き合える。職人とコミュニケーションをとりながら誰でも簡単に修理をオーダーできる「リペア」、既存のプロダクトに付加価値をもたらす「カスタム」、新たな出合いの場として人から人へとモノを繋げていく「リセール」、さらには自ら手を動かし、自分だけのプロダクトを完成させる「ワークショップ」、それぞれ異なる魅力を持ったプログラムに共通するのは、モノを愛する心を育むこと。思い入れのあるモノと長く付き合う、持続可能なスタイルを提案してくれる。
人と人が繋がり、モノが受け継がれていく循環型のショップ『circulation』、ブランドの思いを体現した、ベターライフショップが誕生した。
『circulation』でベターライフが見つかる3つの理由。
1.直接対話をしながら、パーソナルな提案を受けられる。
2.レザー製品からスニーカーまで、さまざまな修理に高い技術で対応してくれる。
3.「リペア」「カスタム」「リセール」、異なる魅力のプログラムを通して、モノを愛する心を育む。
Shop Informationcirculation
住所 : 東京都渋谷区恵比寿2-14-3 森島ビルB1F
TEL : 03-6450-3125
営業時間 : 14時~20時
定休日 : 火水木休
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リペア料金はリフト(かかと)¥4,400〜、トゥ(つまさき)¥4,400〜、ハーフラバー¥5,500〜、オールソール¥22,000〜など。デザインや仕様により価格や納期は異なる。
photo : Shota Matsushima text : Ai Hanazawa