旬を取り寄せて、贈る。 手みやげ12か月。
ライターP (ぴい) さんが選ぶ12月のお取り寄せ。「シュトーレン」と「鍋セットいろいろ」December 18, 2023
本誌連載「&food」でもおなじみ、フードライターのP(ぴい)さんこと渡辺紀子さんが、四季折々の気分に寄り添う、お取り寄せできるおすすめ手みやげをセレクト。大切な誰かへのプレゼントにはもちろんのこと、自分へのご褒美にも嬉しい、季節のおいしいものがずらり。その月のおすすめを、毎月18日に紹介していきます。贈り物の年間計画は、これでばっちり。
この一年もおいしいものに 出合えたことに感謝です。
選と文/ P (ぴい)
ガレット・デ・ロワで新春を祝った年、師走の声を聞いたらシュトーレンをゲットしなくては。いただくことも多いが、お贈りすることも多い。
みんな大好きな『パティスリィ アサコ イワヤナギ』のシュトーレンは2種類。赤いフルーツがぎっしり入ったシュトーレン フリュイルージュは、しっとりしたレーズン酵母の生地をカシスのマジパンが存在感たっぷりに貫いている。その甘酸っぱさが新しい。ピスタチオもたっぷり。薄く切って何枚も食べてしまう。ちょっとよそゆきの器にのせて、お茶と一緒もいいが、ワインも合う。ともかく、大人のシュトーレンである。大切な人に贈りたい。
凍える夜はやっぱりお鍋。『チニャーレ』はイタリアンの店だけど、冬になるとなぜかオンラインショップに鍋が登場する。あるときは黒毛和牛のすき焼きセット、汲み湯葉と京鴨つみれ白湯鍋、またあるときは、鴨つみれと雲呑の白湯鍋……。豆腐や湯葉はシェフの行きつけの豆腐屋さんから。すき焼きには新米が添えられ、白湯鍋には〆の手打ち麺のときもあれば、うどんが添えられることも。ともかく、シェフの「楽しんでもらいたい」という思いがひしひしと伝わる鍋である。鍋にケールやルッコラ、プチヴェールといった青菜(?)が入るのもおもしろい。いい鍋たちなんである。
Illustlation : Mame Ikeda text(data) : Yukiko Daigo
*2022年12月20日発売の本誌特集『真似をしたくなる、お取り寄せ』に掲載されたものです。一部の商品は2022年に発売した情報を紹介しており、2023年は内容変更の可能性もあります。