MUSIC 心地よい音楽を。

今月の選曲家 Kaoru InoueJune 15, 2018

June.15 – June.21, 2018

Saturday Morning

500×500
Title.
What It Is To Me (Woman)
Artist.
The Durutti Column
パンク・ムーヴメント直後のイギリスに現れ「静けさからの反逆」といったような評価を受け逆にシーンに驚きをもって迎えられたと言われているギタリスト、ヴィニ・ライリーのソロ・プロジェクト。揺らめく・煌めくギターの音色やミニマリズム、アンビエントな佇まい、意外と踊れるリズムなど、いまだにファンは多いと思います。この曲はアルバム『The Guitar and Other Machines』収録で、アルバム・タイトル通り全編エレキ・ギターの瑞々しい音色とドラム・マシーンなどの電子楽器によるインスト音楽メインの内容。
アルバム『The Guitar And Other Machines』収録。

Sunday Night

2240100
Title.
Dance
Artist.
Ryuichi Sakamoto + Danceries
ヨーロッパの中世くらいの古楽で使われる楽器を用いて、そのアンサンブルを現代的に再現するというコンセプトを持ったグループ、ダンスリーを坂本龍一さんがプロデュースしたという、多分あまり知られてないもの。個人的に近年はヨーロッパの様々なタイプの音楽〜民俗音楽から現代音楽、もちろんダンスミュージックまで〜を好んで聴いているので、これはかなりツボ。中でもやはり坂本氏作曲の5曲がかなりの出色。日曜の晩餐、短い夜宴の始まりを告げるような曲。
アルバム『The End Of Asia』収録。
&Music / 土曜の朝と日曜の夜の音楽 Ⅱ

&Music / 土曜の朝と日曜の夜の音楽 Ⅱ

音楽好きの“選曲家”たちが月替わりで登場し、土曜の朝と日曜の夜に聴きたい曲を毎週それぞれ1曲ずつセレクトする人気連載をまとめた「&Music」シリーズの第2弾。 23人の選曲家が選んだ、週末を心地よく過ごすための音楽、全200曲。 本書のためだけにまとめた、収録作品のディスクガイド付き。

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DJ、プロデューサー Kaoru Inoue

DJ、プロデューサー。高校時代から20代前半までパンク~ロック・バンドでのギタリスト経験を経て、89年Acid Jazzの洗礼とともにDJカルチャーに没入。Chari Chari~Kaoru Inoue名義での音楽制作~リミックスで数々の功績を残し、またクラブ・野外フェス問わず様々な現場でのDJ活動を通してオルタナティブなダンス・ミュージックの可能性を追求してきた。2014年、12年ぶりにChari Chari名義を復活させ、ライブ・バンドとして再生。インドア・フェス=RA@ageHaにて復活デビューを果たし大きなレスポンスを得た。2016年、Chari Chari名義14年ぶりのアナログリリース「Fading Away / Luna de Lobos」が水面下で好評を博し今後の活動が期待される。2018年、リスニング指向を高めたアナログLP=Kaoru Inoue『EmPaz』がポルトガルのレーベル「Groovement」よりリリースに。レーベル「SEEDS AND GROUND」を主宰。

seedsandground.com

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