BOOK 本と言葉。
本屋が届けるベターライフブックス。『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン 著 上遠恵子 訳 川内倫子 写真 (新潮社) 選・文 / 自由港書店 / October 20, 2022
This Month Themeひとり旅に出たくなる本。
「センス・オブ・ワンダー」。日常の風景の中にある「不思議」を感知するちから。そうした鋭敏な感受性は、年齢を重ね世界に幻滅するたびに鈍麻していき、やがてはその動きを完全に停止させてしまう。レイチェル・カーソンのエッセイ『センス・オブ・ワンダー』は、読み手の心の中に眠る、目に映るすべてのものが新鮮だった幼い頃の、みずみずしい記憶を呼び覚ましてくれる。読み進めるうちに、感覚の回路が開かれてくるのが感じられるはずだ。いつもの道を歩いているだけなのに、遠くに鳥の声が聞こえてくるようになるだろう。見えていなかった花の存在に気付くようになっていくだろう。そう、玄関の扉を開ければ、もう、旅は始まっているのだ。
BOOKSHOP 自由港書店
神戸・JR須磨海浜公園駅南方面口正面、須磨ヨットハーバー・スマスイ(須磨海浜水族園)に向かって真っ直ぐ伸びる青い一本道の途中、ブルーグリーンのタイルが美しいレトロビルの1階にある5坪弱の小さな書店。絵や絵本、詩や小説、暮らしの本、ZINEを中心にセレクト。自分の気持ちに正直に生きる「自由」を大切に選書している。
住所:神戸市須磨区衣掛町4–2–12 内田ビル1階
営業時間:木:11:00-18:00、金土13:00-18:00
定休日:月火水日