BOOK 本と言葉。
『ぼくの道具』石川直樹 著 (平凡社) 選・文/READAN DEATBook 133 / September 28, 2018
This Month Themeつくりのいいものに出合える本。
買い物で失敗したとき、社会勉強と割り切って、自分自身を納得させることありませんか。家電や日用品なら、次回気をつければいい話だけど、それが命を預けるものの場合は絶対失敗したくない。2011年からヒマラヤの標高8000m級の山に通い続ける写真家の石川直樹さんが、アイゼンやハーネスなど本格的な登山道具から、ウェアや寝袋、保湿クリームまで愛用する道具を紹介した一冊。ただ、これさえ揃えれば高所登山も完璧!というわけでもない。あくまで個人的道具論のため “自分の体に合わせて道具選びすることが大切”。結局、日常生活でもヒマラヤの高峰でも、使うことで培った経験だけが、良いものを選ぶための秘訣なのかもしれない。
READAN DEAT READAN DEAT
広島市中区のレトロビルの2階、リトルプレスや写真集、暮らしやデザインにまつわる本と、作家のうつわや民藝の品を扱う店。店内のギャラリースペースで行う企画展のほか、トークイベントやワークショップも行う。
広島県広島市中区本川町2-6-10 和田ビル203