MUSIC 心地よい音楽を。
土曜の朝と日曜の夜の音楽。 今月の選曲家/青葉市子 vol.3November 16, 2018
November.16 – November.22, 2018
Saturday Morning

ブラウン管のテレビをスピーカー代わりにしてジャンゴを聴くととてもよい。甘く苦い音になる。朝日もカーテンの裾もセピアに輝き、少し踊ってみたら、映画の中にいるよう。わたしは18の頃からずっと、ジャンゴを聴きながら米を炊き、味噌汁を作る時間が至福です。
アルバム『Djangology49』収録。
アルバム『Djangology49』収録。
Sunday Night

日本語の響きを噛みしめる。誰もかれもが其処ら中で口遊む、そのひとつひとつに物語があり、唄は時代の背景を憶えている。唄と呼ばれる人間の創造物、きっと、私たちには触れることのできない、いつまでも美しい場所にあり続けるのだろう。
シングル『悲しき口笛』収録。
シングル『悲しき口笛』収録。
音楽家 青葉 市子

2010年よりソロ作品を発表。最新作は6枚目となるアルバム『qp』(10月24日発売)。そのほかに、細野晴臣、坂本龍一、小山田圭吾、U-zhaanとのスタジオ・セッションをCD化した『ラヂヲ』や、ビートメーカーSweet Williamとのコラボシングル『からかひ』、マヒトゥ・ザ・ピーポーとのユニット"NUUAMM"名義でも作品をリリース。2018年は台湾・タイ・マレーシア・シンガポール・香港を回る自身3回目となるアジアツアーを開催。同年秋からは『ichiko aoba qp tour 2018 - 2019』として全国27箇所29公演を回る。
その他、キユーピー、小田急ロマンスカー、東京エレクトロン、タマホーム等の CM 音楽や『百鬼オペラ 羅生門』『わたしは真悟』『レミング~世界の涯まで連れてって~』『cocoon』等舞台作品への参加、短編アニメ『ブレードランナー ブラックアウト 2022』ではヒロイン・トリクシー役の声優を担当した。また、ちくま書房 PR 誌にて短編小説の執筆を 行う等、多岐にわたり活動中。