Music土曜の朝と日曜の夜の音楽。

May 11, 2018 今月の選曲家 小西康陽 

May.11 – May.17, 2018

Saturday Morning

&Premium
Title.
Sh−Boom
Artist.
The Chords
今週も1950年代のドゥ・ワップの名作を選んでみました。このザ・コーズという黒人コーラス・グループのヒット曲を、ぼくは中学3年生のとき、デパートの催事場で行われた輸入レコード・セールの会場で見つけた「ヒストリー・オブ・リズム & ブルース」というシリーズ物のコンピレーション・アルバムの中で知りました。それから40年以上、ずっと大好きな曲。ここ数年は東京の小バコのクラブでもすっかりおなじみのナンバーですが、週末の朝、お気に入りの服でお出掛けするときに聴いたら、一気に気分が高揚するはずです。
アルバム『Sh-Boom&The Doo-Wop Hits』収録。

Sunday Night

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Title.
Sugar Girl
Artist.
Sonny Til & The Orioles
じつは去年はじめて聴いた曲です。ザ・フラミンゴスの名作「瞳は君ゆえに」にも似たムードを持っていますが、この真夜中の部屋でゆらゆらと揺らめく一本のロウソクの灯りのような、スロウでブルージーな恋の歌を聴いて、いままで気づかなかったドゥ・ワップの魅力を発見したように思います。ティーンエイジャーばかりではなく、もちろん大人も恋をする。ときには身を焦がすような想いで、ひと晩中眠れぬまま朝を迎えたり。いつの間にかそんなデリケートな表現を楽しむことができる年齢になっていた、というわけですね。
アルバム『For All We Know』収録。

音楽家小西康陽 

音楽家。1985年、ピチカート・ファイヴのメンバーとしてデビュー。解散後も、数多くのアーティストの作詞/作曲/編曲/プロデュースを手掛ける。2011年、PIZZICATO ONE名義で初のソロアルバムを発表。2015年、セカンドアルバム『わたくしの二十世紀』を発表。過去に手がけた楽曲をまとめた5枚組CDボックス『素晴らしいアイデア小西康陽の仕事1986-2018』(ソニー・ミュージックダイレクト)が6月6日にリリース。