使いやすく、片付けやすい、心地いい台所の仕組み。

December 14, 2022 整理収納コンサルタント、本多さおりさんの、 少ないアクション、思いつきで掃除しやすい台所。前編使いやすく、片付けやすい、心地いい台所の仕組み。

科学的かつ論理的思考で料理する料理家と、ズボラでも掃除を楽に楽しむ術を体得した整理収納コンサルタント。セオリーに基づいて整頓されたふたりの台所から、使い勝手をよくする仕組みを学ぶ。

 

Tips 15 面をこまめに"ながら拭き"。

油汚れや手あかなどで汚れやすい「面」は頻繁に水拭き。「汚れてからではなく、片付けなどをしながら空いた手で気楽に拭いて、汚れをためないようにしています。〈無印良品〉のセルロースシートは洗えば繰り返し使え、煮沸もできて便利」

 
Tips 15 面をこまめに"ながら拭き"。

Tips 16 面に出すものは 極力少なく。

台所の表、特に面の部分に出しておくものは1軍(週3日以上使用)のみにし、なるべく吊るして収納。「調理や掃除のしやすさのためです。吊るせず、バラつくとイライラするものはトレーにまとめておいて、掃除の際はトレーごと避けられるように」

 
Tips 16 面に出すものは 極力少なく。整理収納コンサルタント、本多さおりさんの、 少ないアクション、思いつきで掃除しやすい台所。

Tips 17 使う洗剤の 種類を減らす。

「掃除する場所別に市販されている洗剤は使いこなせなかったり、収納に場所を取ったりするのでやめました。今は水を含ませればゼリー状で使える〈シャボン玉石けん〉の無添加の粉石けん、過炭酸ナトリウム、アルコールスプレーを使い回しています」

 
TIPS17 使う洗剤の 種類を減らす。整理収納コンサルタント、本多さおりさんの、 少ないアクション、思いつきで掃除しやすい台所。

Tips 18 透明な容器で 汚れを見える化。

シンクで使うソープや食器用洗剤などは透明なボトルに入れ、できれば中身も透明タイプを選択。「こうしておくと曇りが目につきやすい。曇ってきたら食器洗いのついでにスポンジで洗って清潔を保ちます」。〈無印良品〉のラックに載せて、ぬめりを予防。

 
TIPS18 透明な容器で 汚れを見える化。整理収納コンサルタント、本多さおりさんの、 少ないアクション、思いつきで掃除しやすい台所。

Tips 19 道具は動作と セットで。

道具は使う場所近くを定位置にし、取りに行く、しまいに行く面倒、ひいては掃除の億劫さを回避する。「食器洗いで使うゴム手袋はシンクの目の前に引っ掛けてしまうと同時に干す。排水口用ネットはシンクに最も近い引き出しの上部にセットするなど」

 
TIPS19 道具は動作と セットで。整理収納コンサルタント、本多さおりさんの、 少ないアクション、思いつきで掃除しやすい台所。

Tips 20 出し入れの多いものは 引き出し収納に。

洗ったもの、使ったものをポンポンとしまえる工夫をすると、片付けがリズミカルに進む。「私は扉の開け閉めが面倒なほうなので、自分のところまで出てきてくれ、俯瞰して全貌を把握できる引き出し収納派です。食器類はシンク真下の引き出しで管理」

 
TIPS 20 出し入れの多いものは 引き出し収納に。整理収納コンサルタント、本多さおりさんの、 少ないアクション、思いつきで掃除しやすい台所。
 

少ないアクション、思いつきで掃除する。

台所は家の西側。写真右奥まで、横一列に洗濯機や洗面台など含め、家事の機能を並べた。そのため台所だけに行って戻るという単発動作はなく、「他の家事と一緒に料理や片付けをしています」。
台所は家の西側。写真右奥まで、横一列に洗濯機や洗面台など含め、家事の機能を並べた。そのため台所だけに行って戻るという単発動作はなく、「他の家事と一緒に料理や片付けをしています」。
 

歩かない工夫で炊事や仕事の
面倒さを回避。

 実は料理に少しばかり苦手意識があるため、せめて使いやすくすれば、楽しく台所に立てるはずと工夫をこらしています。他のどの家事よりも使う道具が多く、ゴミも汚れも出るのに、清潔を保たなければいけない場所。ともすると「面倒」と感じる場面に直面しがちです。それで作業の工数を徹底的に減らし、面倒さを回避しています。
 テーマはずばり「歩かない」。例えば、洗った食器を拭いて、別の場所にある食器棚まで行き、扉を開けてしまう。洗ってからしまうまでにいくつもアクションがかさむのはストレスです(ズボラ!)。調理中に出たゴミをまとめ、振り返って背中側に置いたゴミ箱に捨てるのは? 途中ぽたぽたとしずくが落ちるのがストレス。でもゴミ箱がキャスター付きで、台所に立つ自分の足元に寄り添わせることができたなら、問題解決です。手を伸ばせば届く、歩くなら数歩程度で仕事が完了。そんな発想で道具を選び、配置を決めています。
 壁づけで、手前から洗面、洗濯室、台所とデスクまでが並んでいるのも意図したもの。そのまま他の部屋を抜けて玄関に戻れる回遊式間取りで、他の家事のついでに、あるいはしながら、台所仕事ができます。真横で洗濯物を畳みながら冷蔵庫の中身をチェックし、棚を整理しに行きがてら、モップで床を拭くといった具合に。
 マメ=大変ではありません。年一度の大掃除となるとプレッシャーになり気が重い。思いついたときや何かのついでにする掃除を習慣にできればいいんだと思います。

 

本多さおり Saori Honda 整理収納コンサルタント

家事が段取りよく、ストレスなく進むことをテーマに掲げて活動。2010年に整理収納アドバイザー1級、2011年に整理収納コンサルタント資格を取得。著書に『暮らしをまわす』(X-Knowledge)など。

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photo : Mai Tanaka edit & text : Koba.A

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